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飲食店が欲しい機能とは?[使えるタブレットPOS]はスタッフにも大きな変化

タブレットPOS市場規模は2013年度が約4億円、2014年度には10億円を突破する見込み(※)で、イニシャルコスト、ランニングコストの低価格性や簡単な操作性から急速な普及が進んでいます。
一方で本当に利用する店舗に合ったものを選ぼうとすると、そこには実はハードルがあるのではないでしょうか?今回はタブレットPOSの導入店舗様に、ご利用者様のホンネを伺ってきました。導入までの経緯や選定ポイント、実際に使ってみてわかってみたことなど、導入してみないとわからない使い勝手をお話しいただいています。
タブレットPOSを提供している、ローズシステム社にタブレットPOSの特徴や選定ポイントを取材した記事もありますので、是非ご覧下さい。
(※事業者売上高ベース、初期導入費用除く:矢野経済研究所「タブレットPOS市場に関する調査結果2014」より)

POSを選ぶ基準、なぜ選んだのか?

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店舗独立時には中古のPOSレジを導入していましたが、中古なだけにデータが飛んでしまうとか、ハードの故障やトラブルが続くことなどが問題でした。 タブレットPOS導入時の基準は、店舗オペレーションを変えずに運営する中で最低限必要な機能がある、ということです。 どちらかというと本部目線ではなく現場目線でのリクエストがスタートでした。

例えば、通常のタブレットPOSにはついていない[仮レシート発行機能]は、ランチ営業時のオペレーション上必要な機能の一つでした。 当店は1階と2階にフロアがあるため、店内の無線接続環境では少し苦労をしましたが、現在は全く問題なく動いています。
このPOSシステムのおかげで、人件費が一人分削減できたメリットは大きいですね。 POSレジの専門家であるローズシステムさんと一緒に取り組んだことで、既存資産であるキッチンプリンタをそのまま活用できたこともあり、大手のPOSに比べると費用的にも5分の1で導入できました。

現場で実際に使ってみてわかること、出来る事が増える。

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店舗オペレーションを変えない前提の導入とはいえ、現場スタッフの混乱がないか心配しましたが、既存のPOSからの切り替えはすごくスムーズでした。 当店ではiPodを使っているのですが、やはり今のスタッフは普段からスマホを使っているので操作に慣れているんですよね。 ランチ終わりにPOSレジとオーダーエントリーを導入して、夕方アルバイトが出勤した時に操作説明をしたんですが、その日の夜営業から問題なく使っていました。

注文受付時のメニュー構成も、例えば「焼酎」を選択すると「米か麦」を選択、次に「銘柄」を選択できるなど、オーダーエントリー機能も直感的に使いやすく、素早くオーダーを取ることができるようになりました。
規模が大きい店舗では時間帯ごとにレジ担当を決めている所もあるようですが、当店の場合はスタッフ全員がレジ対応をできるようにしています。 現在はまだ使用していませんが、クーポンボタンもついています。これを利用すれば、どの広告出稿先から発行されたクーポンなのかがわかるので、広告の費用対効果も見ることができますね。
今はクーポンの代わりに値引きボタンを利用しています。お客様に対しても値引き額が分かり、また店舗側でも履歴が残るので、本来はあってはならないですが不正防止にもなると考えています。

通常出る伝票は店舗用とお客様用の2枚ですが、当店のランチ営業は現金会計だけなので、1枚でキッチン用とお客様会計用に使っています。iPadをキッチンモニター用に用意して、メニューや時間順にソートする運用もできるのですが、夜のメニュー数が多いため今回の導入は見送りました。他店ではドリンクだけiPadをモニターとして利用している所もあるようで、オーダーされているアイテムが一目で分かるのは、時間短縮のメリットとしては結構大きいのかなとも思っています。

POSレジ導入の醍醐味

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必要な指標である売上・集計・期間選択など、大手POSレジと同等の機能として備わっているからオペレーション自体に大きな変化はないです。 中でも営業途中でリアルタイムに「今日の予算まであといくら」とかの速報がボタン一つで見ることができることは、呼び込みなどの意思決定に役立っています。

タブレット端末の導入で変わった点でいえば、スタッフ教育とメンテナンスですね。
機械に詳しくないアルバイトスタッフでも、スマホなどの携帯端末には日頃から慣れているので研修期間はほとんどいりません。 またタブレットが故障しても費用は安く、昔のPOS修理と同じ費用で新品を購入することも出来てしまいます。故障時には業者さんに頼ることなく自分たちでアプリをダウンロードして5~6分ぐらいで設定完了。すぐに使うことができますから、、。

当店のある田町という土地柄、メーカ勤務の方が多いのですが、導入当初はお客様から「え?これでオーダーができるの?」「うちでも作れないかな?ちょっと見せて」なんていう反応が多かったのが印象的です。 最近ではアッパーなお店でも使うようになって、お客様も見慣れてきたようです(笑)

導入して1年ぐらい経ちますが、まったく問題なく使えてますね。 今の形で複数店舗展開や短期出店を考えると、シンプルで信頼性があるタブレットPOSの導入はいいと感じています。

予約管理のニーズは多い、ズバリ!予約して欲しい利用形態は?

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予約のほとんどは電話です。ぐるナビ・ホットペッパー・食べログなどのポータルサイト経由の電話が8割ぐらい、次がネット経由でメール、FAXで連絡が届きますが、それらを管理しているのは手書きの予約台帳です。
私の携帯電話にも予約の連絡が入ってきますが、外出時に空き状況の確認や予約の対応を、都度お店に連絡しなければいけないのが現状です。こんな時はネットで店舗の予約管理ができればいいなとつくづくおもいますが(笑)。
お客様や店舗の利便性を考えると、今後、複数店舗経営をする際は予約の取りこぼしを紹介・共有できる運営体制が理想ですね。

最近の予約傾向として、均一料金で提供される居酒屋さんが出始めたあたりから少人数の予約が減っている気がします。以前であれば2,3名でも予約をしていただいてましたが、恐らく2~3人ならいつ行っても空いているので大丈夫だろう、という考え方が根付いてしまった背景がある様に思っています。
逆に5,6名様以上の団体様は今までと変わらずにご予約いただけており、こういった人数の多いご予約は大抵宴会のコースでご注文をされます。宴会をコースにしておくと、幹事さんにとっては仕切りやすいというお話しを聞いたこともあります。 また参加者も終わりの時間が決まっているので参加しやすい雰囲気が現場でも感じられます。
金曜日などは満席のためお断りせざる得ないこともあるので、限られた席をいかに稼働させるかは重要な課題です。 そういった意味では個室予約など、メニューの決まった時間制のコース予約は上手く回転率を上げるポイントだと思いますし、ご予約されるお客様にも上手に利用していただきたいですね。

会員カードはやらない、おもてなしへのチャレンジ

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最近は飲食店でも会員サービスを行っているお店がありますが、システムを使った会員サービスや募集は経営者側の都合で、お客様にとっては宣伝っぽく感じられるので当店ではあえて行っていません。それが、いいか悪いかの判断は難しいですが、、、。

常連さんが来店されたときにはちょっとした一品などをサービスしたりできれば、システマチックでない本当の意味でのおもてなしの思いが伝わるのではないかな、と思っています。ただ、そういったことができるのは限られたスタッフ、限られた顧客だけになってしまいます。
そんな時はPOSと予約データの連携があると、過去の利用状況から対応ができるので、理想的だと思います。予約電話がかかってきた時に電話番号から「お名前」や「何回目のご予約か」「過去のご利用履歴」などがわかれば、会話の内容が大きく変わってきます。これは顧客を増やすうえで、基本的ではありますが、とても重要な部分です。

本当のおもてなしに大切な部分はアナログですが、デジタルはそれを補佐する役目だと考えています。

株式会社イート・アップ 焼き鳥・ワイン「バードマン」

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今回取材にご協力をいただいた、焼き鳥・ワイン「バードマン」様は、宮崎から毎朝直接届けられる新鮮な鶏肉を焼き鳥にして提供されています。 霧島裂罅水(きりしまれっかすい)を使った霧島酒造の焼酎をはじめ、お客様の幅広い嗜好に合わせて、樽出しスパークリングワインなど鶏料理に合うワインもリーズナブルに楽しむことができます。

この記事の著者、最近書いた記事

井出勝彦

一部上場企業の情報システム部門にて社会人スタート。その後、独立起業し企業経営、マーケティング支援ITベンダーにて業戦略策定・推進に携わった後、リザーブリンクへ参加。現在は、マーケティング活動全般を担当し、予約システムによる価値創出に従事。

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