予約ラボでは「予約」に関する独自リサーチ、体験取材などの情報を配信中

日本の「食」「農」を応援する、地域資源を活用した観光地魅力創造事業の公募が始まりました

1月20日から観光庁による「地域資源を活用した観光地魅力創造事業」の公募が始まりました。

観光庁のホームページによると

平成27年度補正予算を活用して「食」、「農業体験」、「農山漁村風景」などの観光資源を活かした施策に取り組む地域

に対しての募集で、概略をまとめると以下のようになります。

(1)対象となる観光資源が「食」と「農」に関する訪日外国人観光客にも訴求力のあるものであること

(2)協議会に含まれる市町村は、一の市町村に限る

(3)個別事業の実施に必要な経費の総額2分の1以内の金額を予算の範囲内で負担

(4)募集締め切りは、平成28年2月12日(金)17:00必着

(5)支援機関は1年とする

これらを踏まえて今回の公募についてまとめてみました。

対象となる資源が「食」「農」である

日本の「食」「農」を応援する、地域資源を活用した観光地魅力創造事業 作物イメージ

もともと「地域資源を活用した観光地魅力想像事業」は、地域の観光資源を世界に通用するレベルにまで磨き上げ、地域づくりと観光振興を一体的に支援するものです。また観光経営の中心となる人材育成に対しても支援を行っています。

この事業実施例としては、
・北陸新幹線の延伸により、妙高戸隠連山国立公園を活用した自然体験型観光を推進する新潟県妙高市
・クルーズ船寄港を活用した地元密着型観光として宮崎県日南市
などが取り上げられています。

今回の公募内容でも地域資源の活用、公共団体・観光協会・旅行会社・交通事業者・観光関係者などに対する支援は変わりませんが、ポイントとなるのは、「食」「農」に関する取り組みに言及していることです。

これは日本の食や農業体験、美しい農山漁村の景観などをテーマとし、訪日外国人観光客に対し魅力ある観光地域づくりを図るためのものです。

なぜ、「食」「農」をポイントとすることに変更したのか気になり、観光庁のホームページから「平成28年度 観光庁関係予算概要」で確認してみると…、ありました!
「平成27年度観光庁関係第一次補正予算」の項に「食・食文化」をテーマとした訪日プロモーションの支援とあります。しかも「TPP」関連政策一環にも含まれていました。

「地域資源を活用した観光地域づくり」というと、アクティビティも含まれるのではないかと考えていましたが、ようやく今回の補正予算が、日本の「食」「農」に絞られているわけがわかりました。

念のため、公募の問い合わせ先である関東運輸局にも聞いてみましたが、やはりアクティビティ単体での申請は難しいようですね。

支援の範囲

日本の「食」「農」を応援する、地域資源を活用した観光地魅力創造事業 体験イメージ

支援テーマがわかったところで、次はどんな事業が対象になるのか?です。

個別事業事例として挙げられているのは、

●事業計画策定・マーケティング
(運営経費、マーケティングにかかる各種調査、仕組みづくりなど)
●滞在コンテンツの充実・強化
(プログラムや旅行商品の企画・開発・提供など)
●来訪需要の喚起
(ウェブ広告活用、ウェブ一括予約システムの構築、宿泊施設の魅力向上、地域版MICE※の推進検討など)
※MICE…多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称
●来訪者の利便性等向上
(交通に関する企画や導入検討・実証運行、レンタカーやレンタサイクル活用の企画・導入など)
●外国人受入環境整備
(ガイドなど人材育成、観光案内所の機能強化、観光アプリの整備、多言語対応、無料公衆無線LANの整備など)

です。

ただし、上記事業であっても財産が残る可能性がある経費、経常的な経費については地域負担となっていますので、事前にご確認ください。

気になる選定基準は?

選定基準については公募要領にも書かれていますが、要約すると、

●関係者との連携…関係分野で連携が取れている
●継続性…事業終了後も継続できる展望がある、地域づくりの目標がある
●具体性および計画性…エリア、マーケティング、事業計画期間が明確である
●実施体制…関係者が一体として取り組み、かつ構成員の役割分担が明確である
●その他…他府省庁において支援を受けている事業との連携が図られていることが望ましい

と、なります。

どれも重要な項目ですが、個人的には「具体性および計画性」に記載されている

次期の取り組みに生かすサイクルが明確である

が気になるところです。

現在の活動を見直し、次期の取り組みに反映するには、計画時に数値目標を設置しておくことが重要です。何を目標値とするかを明確にし、数値を把握することで、施策の評価を行うことができるからです。

例えば事業事例の一例にも出ている「ウェブ予約システム」を活用する場合は、予約数の推移や、予約者の地域性、属性などを把握ができ、新たなマーケティングに活用することができます。

また、選定基準の「その他」にある「他府省庁の事業との連携」も一つのポイントとなりそうですね。

「地域資源を活用した観光地魅力創造事業(平成27年度補正予算)」の詳細については観光庁のホームページでご確認くださいませ。

観光庁のホームページ

地域資源を活用した観光地魅力創造事業(平成27年度補正予算) 概要

「地域資源を活用した観光地魅力創造事業(平成27年度補正予算)」公募要領

最後に

今回の補正予算はあくまでも「一の市町村に限る」と限定されていますが、予約ラボでは「観光地域ブランド確立支援事業」を推進する占冠村の取材をしております。

広域観光を推進する北海道占冠村の観光・インバウンドの取り組み

ぜひご参考くださいませ。

予約ラボを運営するリザーブリンクでは、「一般社団法人中小・地方・成長企業のためのネット利活用による販路開拓協議会(略称:ネッパン協議会)」の賛助会員として参加しています。ICTの活用を通じて地域活性のお役に立てれば、幸いです。

他にもこんなコンテンツがオススメです。

●取材記事
・小江戸、川越で予約してみた!
美しい歴史的景観のため、無電柱化に取り組んだ川越を訪問
・星野リゾート トマムが提供するアクティビティ戦略におけるネット予約とは?
地域の催行会社と共にアクティビティを通して売上を伸ばす

●予約システム導入事例
・一般財団法人明日香村地域振興公社 様 
小型モビリティの回遊性の高さを活かして観光地の魅力の向上
・iSiteTAKAYAMA 様
飛騨高山の旅をより深く楽しむためのオプショナルツアーを提供
・観光、アクティビティ、ツアー予約システム

カテゴリから探す

予約ラボについて