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インド代表選手も在籍!?卓球教室のオーナーと裸足で勝負してみた!

リアルタイムでは既にヨーロッパ。インドの次はネパール、そして一気に北欧へ。その後ドイツ、オランダを回り、本記事はフランス第二の都市・リヨンの空港内で書いております。フランスの冬は寒い!ちょっとしたミスにより、他の国を周ったあとまたリヨンに戻ってくる予定です。

インドでは暑さに体調を崩しかけたこともありますが、とりあえずその心配は全くなさそうです。逆にとっても寒くて、そのうえ暖かい食べ物に気軽にありつけない…インドが、そして日本が恋しくなる瞬間ですね。

さて、前回記事前々回記事と二度に渡ってレポートしてきたインドでの卓球体験。いよいよ最終話ということで、連絡をとっていたもう一つの卓球教室へ。先の記事では、卓球を楽しむことはできたものの、プライベートレッスンのような運営形態だったので、「楽しむ」というより「本気で練習する」という雰囲気に感じました。それも悪くないのですが、違った雰囲気の教室もあるのではないか。それに、競い合うような仲間がいれば、より一層楽しめるはず!そんな期待も胸に秘めつつ、訪問してみたいと思います!

インドの国民的交通機関、リキシャで卓球教室へ!

この日は一人で訪問ということもあり、リキシャという原動機付三輪タクシーで卓球教室まで向かいます。前回のタクシー同様、当然のごとくドライバーは地図を信用してくれませが、リキシャは乗り降りにドアを開ける必要がないので道を聞くのも楽々です。世界は広しと言えど、これほど小回りの利く交通機関はなかなかないのではないでしょうか。ミニカーの世界からそのまま飛び出してきたようなコロッと丸みのあるフォルムが遊び心をくすぐります。

旅人のブログなどにもよく登場する人気者ですが、客引き時のしつこさと、価格交渉時の狡猾さは我々日本人の想像をはるかに上回るので、利用時は注意することも必要です。

庶民の足として頻繁に利用されているリキシャ。

卓球教室までの道を聞きつつ向かっていると少し遅れてしまいましたが、なんとか建物の前に到着。今回はビルの一室を借りている卓球教室のようです。古い雑居ビルが乱立しているイメージがあるインドにおいて、大きめの違和感を含んだ外観。既に快適な雰囲気が漂ってきているように思ってしまいます。

すぐ近くにはスーパー、郵便局、アップルストアもあるショッピングモールがあり、食事や他の買い物もついでにできちゃう便利な立地が素晴らしい。ほんの少し、ローカルフードからくる腹痛に苦しんでいたこともあり、ショッピングモール内のサブウェイさんには非常にお世話になりました。

卓球教室が入居しているビル外観。

近くのショッピングモール。何でも揃ってます。

ビルには守衛さん、そして駐車場の管理人さん(しかも2人も)までが常駐しており、卓球教室の場所を聞くと玄関ロビー方向を指さして教えてくれました。

ロビーに設置された階ごとの一覧を見ると、6階部分に教室名が。ということで、早速6階へ向かってみます!

エレベーターが3つある広々としたエントランス

熱いけど涼し気!?メダリスト達も見守る練習場。

エレベーターを降りるとリズミカルなピン球の音が廊下の奥から聞こえてきました。その音に吸い寄せられるように歩いていくと、ほどなく一室の前に立て看板が。看板には卓球選手の写真、そして中央には連絡をとっていた方の名前…どうやらここで間違いなさそうです。

卓球教室の看板。写真の選手はインド代表選手?

さて、どんな卓球教室なのか、少し緊張しながら中を覗いてみると…

これぞ卓球教室!な光景。

熱の入った練習で、皆さんいい汗かいてます!この切磋琢磨してそうな感じ…いいですね!

前日の教室も割ときれいでしたが、ここは更にきれいで、台もフェンスも新品同様。卓球台、フェンス、カーテン、はては壁や入口扉の塗装まで、涼し気な青色で統一されています。

更にこの教室は空調も効いています。インドの気温が高いのは周知の事実ですが、運動などしようものなら尚のこと。代謝があまりよくない私でさえ、少し練習するだけでも汗が溢れ出して大変です。なので、冷房が効いているのは非常にありがたい。練習に熱中しても、燃え尽きる心配なし。

ところどころ、「?」という突起物が壁から出ていたり、電子機器類がむき出しになっていたり、カーテンの裏に熱射を防ぐための新聞紙が貼られていたりするものの、プレーに影響はありません。練習環境に関しては日本ともほぼ変わりないですね。

謎の突起物(左)と電子機器類

そして壁には世界のトッププレーヤーたちの写真が横一列にずらり勢ぞろい!リオ・オリンピック卓球男子日本代表・水谷選手、丹羽選手の写真も額入りで飾られていました。

リオオリンピック団体銀メダリスト・丹羽選手の写真も。

眼光鋭い敏腕オーナーとご対面!逞しい生徒さんたちの姿も。

しばし卓球教室内を眺めていると、代表であるSunil Kumar さんが出迎えてくれ、スクールについて色々教えてくれました。どうやら2週間ほど前まで日本人の方が通っていたようで、その方のおかげもあり、親しみを持って歓迎してくれたようです。生徒さんに何か言いつけたかと思えば、何故か可愛らしいお菓子をいくつか持ってきてくれたり。教室へ通わせるための餌付けでしょうか?そそられますね。

経営手腕を漂わせる鋭い眼光、普段は優しいです。

写真だと少し怖そうにも見えますが、話している時は常時にこやか。どうやら首都・デリーで3つ、不動産関係の会社を経営しているらしく、卓球以外の手腕も凄そうです。

訪問後に知りましたが、この日は教室のことを任せているマネージャーが体調不良のため、Kumarさん直々に来てくれていたようです。スタッフの体調への配慮を欠かさないあたりにも、人柄がにじみ出ていますね。

この教室に参加しているのは10歳の子供から社会人まで様々で、メンバーは全員で18名とのこと。この日は5人でしたが、皆さんなかなか素敵なラケット、ラバーを使っています。しかし不思議なのは5人中4人は靴を履いておらず、靴下で練習していたこと。ラケット、ラバーに比べてシューズが特に高価ということもないですし、正直そこは必須だろうと思うのですが…いやはやたくましい。

靴無しでも全く苦にしていないのがすごい!

訪問した時間帯はすべてゲーム形式か台の半分を使ったドライブorスマッシュ&ブロック練習で、システム練習等は見られませんでしたが、「生徒に応じて練習メニューは変わります。今日の生徒はある程度コースを決めたドライブ、スマッシュ練習、それと試合形式がメイン。」とは代表のKumarさん談。確かに教室前の看板にも「初心者とあらゆる年代の経験者を対象にしてます」といった文言がありました。レベルの合う人同士で練習し、丁度良い相手がいない場合はKumarさんや他のスタッフが相手をするようです。

オーナーと裸足で練習&卓球対決!その実力とは…。

この日は練習場内を見渡す限り、卓球台は満席。今日は打たせてはもらえなさそうだな~…そう思っていた矢先、Kumarさんが「せっかく来たんだから打ってみろ!」と言ってくれたので、Kumarさん相手に練習することに。参加者の一人にラケットは借りられましたが、靴は他の人も履いてないのでもちろんなし(裸足)。滑ったりしないので、自由には動けます…が、動けば動くほど足裏が摩擦で焼けるように痛いです。痛いけれど球が来れば全力で動いてしまう状況に、少し頭が混乱してきます…。

そんなことはお構いなしのKumarさんはブロックがとても上手く、強く打ってもなかなかミスしてくれません。聞けば彼は若かりし頃、州でも指折りの選手だったとのこと。どおりでご高齢にも関わらず(推定60歳~70歳)、上手いわけですね~。

以前、車の事故で脚を悪くしてしまい、4年前にこの卓球スクールを始め、指導に注力するようになったとのこと。今でも左脚が思うように動かないそうですが、もし脚を悪くしていなかったら、今頃Kumarさんのドライブ攻撃でハチの巣にされていたでしょう。

体もあったまってきたので、ドライブ(山C)vsブロック(Kumar)で得点をつけて勝負(3セットマッチ、2セット先取)してみました。勝負事になると俄然やる気が出るタイプの私。他の生徒さんたちも見守る中、激しく打球&裸足で動き回ります。

結果は…2対1でKumarさんの勝ち!悔しいですが、勝負となると白熱してより楽しい!Kumarさんとの試合後は参加していた生徒さんと試合させてもらったりも。卓球はプレースタイルが人によってそれぞれ違うので、いろんなタイプの人と対戦、練習できるのも教室に通うメリットですね。

代表選手も多数在籍!?今をときめく有名選手の名前も。

熱い勝負の後は他の生徒さんたちの練習を眺めながら、卓球トークでクールダウン。前々回記事の冒頭で紹介させていただいた卓球インド代表選手、マニカ・バトラ選手の話をすると、「彼女はこのスクールでかつて練習していたんだぞ!」と豪快に言い放ちます… …え、本当ですか!?

いったんは信じたものの、ほんとかなぁ…?と思っていると、「彼女とは家族ぐるみの付き合いなんだ」と言い、おもむろに電話を取り出し、誰かと話し始めます。

左にラケット、右にスマホの両刀を使いこなす。

電話を切った後、こちらを向き直り、爽やかな笑顔で

「今 話していたのはマニカの母だよ!」

と、教えてくれました…!どうやら、多分、本当のようです。疑ってごめんなさい!

他にもナショナルチーム所属選手の多くがこのスクールで練習したことがあるとのことで、スクール開設からたった4年程度でこの実績…本当だとすればすごいですね!

練習後はジュースをごちそうしてくれ、さらに車で滞在先まで送ってくれました。言語の壁も多少ありましたが、車中では好みの音楽について意見を交換するなど、卓球という共通言語を介したおかげか、その後の会話も終始和やかに楽しむことができたように思います。

練習後、生搾り系ジュース屋さんにて。

参加、利用するには

今回の卓球教室への参加方法としては、「メールか電話にて問い合わせてから訪問してください」とのこと。ネットの情報や地図だけでは必ずといっていいほど迷うからというのが理由の一つ。あとは、Kumarさんは複数の会社を経営しているので、他の仕事の関係で臨時休業、みたいなこともあるようです。メールはKumarさんかマネージャーのSaugataさんのどちらでもよいそうです。

今回の訪問時はちょうどみんなが打てる台数でしたが、全員が来た場合は他の部屋を使用するなどの必要も出てくるでしょう。近年、発展著しい(特にIT分野)インドです、そう遠くない将来、予約サイトができたりするかもしれません。

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住所:510, Arcadia, Nirvana, South City 2, Sector-47,India
電話番号:+91-9810167363
Email: sunilhanslas@gmail.com (Sunil Kumar Hanslasさん) もしくは majumdar13@gmail.com (Saugataさん)
利用時間:9:00~11:00土曜日と日曜日 ※要確認

まとめ

3話に渡ってお伝えしたインドでの卓球体験。インドで卓球を楽しむ!という当初の目的はもちろんのこと、卓球があまり盛んではないインドにおいて、日本とそれほど変わりない環境で練習できたことは新鮮でした。正直、もう少しきつい環境を想像してもいましたが、良い意味で期待を裏切られた形です。日本にいるころはイメージすら湧きませんでしたが…これからが更に楽しみな感じです。

また、卓球教室に限らなければ楽しんでいる人の裾野は広く、卓球台も手作りするなど正式な競技とは違った「こんな楽しみ方もあるんじゃないの?」といった切り口を見せてくれたような…そんな気もします。スリッパをラケット代わりにしたりしたB級グルメならぬB級スポーツ選手権とか、インドで開催したら盛り上がりそうですね。

今回の訪問で、整った練習環境、相応の生徒数で運営されていることも伺えたので、今後インドから世界を賑わせるトッププレーヤーが出てくるかもしれません。そうなると、インド国内で卓球のプロリーグ、近隣諸国からの卓球留学なんてのも出てくるかもしれませんね。今よりさらにアジアの、そして世界の卓球が面白くなりそうなので、期待したいところです!

おまけ。デリー近郊の卓球施設

グルガオンからデリーに向かう途中に、Green Park というメトロの駅があり、そこから1km離れたところに、「Siri Fort Sports Complex」という複合スポーツ施設があるようです。卓球台一つ当たり3時間あたり300ルピー=約450円で利用可能。
用具の貸し出しはしていないようので、ラケット、シューズは必携ですが、相手さえいればこちらで卓球することができるようです。全館クーラーが効いていて休憩スペースもあり快適!ゴルフコース、テニスコート、フィットネススタジオ、射撃場なども併設しており、web サイトを見る限り料金はかなりお手頃のようです。

公式サイト:http://ddasports.in/Sirifort/facility.aspx

予約ラボ 山Cによる【卓球×インド】現地体験レポート企画(全3回)
●その1『クリケットだけじゃない?インドの卓球事情を見聞きしてみた!
●その2『インドでは富裕層向け?1時間2000ルピーの卓球スクールに参加してみた!
●その3『インド代表選手も在籍!?卓球教室のオーナーと裸足で勝負してみた!』(本記事)

文・写真:山C
編集:星野陽介

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山C

ハウスメーカーの営業職を経た後、一級建築士事務所にて店舗、住宅、商業ビルなどの建築設計・インテリアデザインに携わる。2016年6月下旬より、海外の建築やその地域の生活模様を体感する旅中。

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