来店予約やイベント予約など、オンラインでユーザーが気軽に予約できる「予約システム」。予約においてはシステムを導入する方が、企業側にとっても、集客率アップに繋がる、重複予約などの人的ミスを防げる、データベースと連動できる、など多くのメリットがあります。

この記事では、実際に自社サイトへ予約システム導入を検討する場合、どのような方法があるのか、また費用・料金の相場はどの程度なのかといったことについて、詳しくご紹介しますので参考にしてみてください。

予約システムの基本的機能と導入メリット

MERITと書かれた単語カード

予約システムとは?

予約システムとは、ユーザーがWebサイト上で事前予約や空席チェックができるシステムのこと。

飲食店や宿泊施設、フィットネスジムやイベントなど、さまざまな業種・状況下で利用されています。飛行機や鉄道など交通機関にも導入されており、利用経験がある方も多いのではないでしょうか。

予約システムには、予約変更機能・キャンセル待ち機能はもとより、予約ユーザーへのリマインドメール送信機能、管理者側の顧客管理機能、アクセス解析機能など、さまざまな機能が搭載されています。

予約管理をシステム化するメリット

予約システムを導入することでユーザー側が得られるメリットは、電話やメールなどの予約手段よりも簡単に「Webサイトのフォームに入力する」といった方法で時間を問わず気軽に予約できる点。ユーザーの利用ハードルが下がるため、企業側にとっては集客効果が高まります。他にも、予約業務の効率化に繋がる、データベースと連動させた予約管理ができる、そのまま会員制の導入などもしやすい、など数多くのメリットがあります。

予約システムを自社サイトへ導入する方法

ノートパソコンを操作する人の手とネットワークでつながるドキュメントのイメージ

予約システムの種類や導入方法はさまざまです。ここでは、予約システムを自社サイトへ導入するための主な手段を3つご紹介します。それぞれのメリットや注意点などを踏まえた上で、自社に最適な方法を選びましょう。

自社で開発する

自社にシステム開発やプログラミングの技術がある場合は、予約システムを自社開発するのも一つの手です。自社で開発する大きなメリットは、要望を全て叶えられること。既存の予約システムにはない独自機能の搭載自社システムとの連携、自社サービスに寄り添った予約方法の提供など、欲しい機能を自由自在に取り入れられます。ただし、自社で開発を行う場合は、それなりに時間と手間がかかるため、開発費用が膨らんでしまうことも。どれくらいの開発期間と人員コストが必要になるか、ざっと見積もっておくといいでしょう。

また、簡易的な予約システムで構わない場合の作り方としては、WordPressのプラグインなどのツールを利用して、自社サイトへ埋め込むなどの選択肢もあります。

専門のシステム開発会社などへ依頼し構築してもらう

「独自性の高い大規模な予約システムを導入したい」「既存の予約サービスでは機能が不足する」といった場合には、専門のシステム開発会社へ依頼する方法があります。予約システムの開発実績を持つ会社へ依頼すれば、色々な提案を受けながら仕様の検討ができるので、自社に最適な予約システムの構築が可能です。細かく事前打ち合わせを行うことで、ユーザーが使いやすく、集客効果も高い、理想的な予約システムを実現することもできるでしょう。

一般的に、予約システムの企画から構築、さらに保守、運用までをワンストップで請け負う会社が多く、自社にIT知識がなくても安定した予約システムを維持できます。ただし、予約システムの実装後に、仕様の再検討などが必要になるケースもあるため、アフターフォローの内容を明確にしておくことが重要です。後々のトラブルを防ぐためにも、無料でどの部分まで対応してもらえるのか、どこからが有料になるのか、担当者との打ち合わせや利用規約などでしっかり確認を行いましょう。

既成のASPなどクラウド型予約管理サービスを利用する

ASPとは「Application Service Provider」を略した言葉で、インターネット上のクラウドに予約システムなどのサービスを置き、ユーザーがアクセスして利用できるようにした仕組みのことです。簡潔に言うと「クラウド型の予約システムサービス」で、ユーザー側はインターネット環境があれば、パソコンやスマートフォンからいつでも手軽にサービスを利用できます。

クラウド型の予約システムは、買い切りではなく基本的には初期費用と月額制で運用でき、自社サイトへ埋め込みが可能です。予約の受付・表示・変更・キャンセルといった予約管理をはじめ、予約後の自動メール通知、クレジットカード決済、顧客情報管理、店舗ごとの細かな表示設定など、必要な機能が一通り揃っており、要望に合わせてカスタマイズできます。予約システム導入後の運用相談など、問い合わせのサポート体制が充実しているのも特長です。サービスによっては申し込み後すぐに運用できるケースもあり、予約システムを出来るだけ早く導入したい場合にもおすすめです。

自社制作する場合の費用と相場

プログラミングのコードが出ている画面

結論から言うと、予約システムを自社制作する場合の費用について断言することはできません。なぜなら、予約システムの規模や自社が有する技術力によって、開発期間や費用が大きく異なるためです。あくまでも一例ですが、数百万円の開発費がかかったり、大規模な予約システムになると1,000万円を超えたりするケースもあります。また、開発後の運営やメンテナンスも自社で行わなければならないため、環境設備にかかる費用やシステム保守に関わる人件費も忘れてはいけません。

技術力やIT環境などを踏まえた検討を

予約システムを自社制作する場合は、システム構築やデータベースに関する高い技術力が必要とされます。専門的な知識を身に付けたエンジニアが揃っているか、既にホームページを自作している環境があるかなど、自社のITスキルを踏まえた上で開発期間に応じた人員コストを検討しましょう。

システム開発会社へ依頼する場合の相場

商談をしている様子

「大規模な予約システムを導入したいが、自社で開発・運用するリソースがない」といった場合は、外部のシステム会社へ依頼することになります。制作にかかる費用は、予約システムの規模や仕様により変わるため一概には言えませんが、150~200万円が一般的となっているようです。ちなみに、シンプルな機能に絞ったものなら数十万円から数百万円、複雑で大規模なものになると数千万円になると言われています。

総合的な費用を踏まえて相見積もりを

システム会社に制作を依頼する場合は、正確な見積もりを出してもらうことが重要です。大雑把な見積もりでは、実装したい機能の料金が含まれておらず、依頼後に別料金が発生してしまうトラブルも起こり得るので、見積もりは詳細に記載してもらう必要があります。また、システム会社によって料金設定やサービス内容が異なるため、複数の会社に見積もりを依頼して比較・検討するといいでしょう。

クラウド型予約サービスを活用する場合の相場

クラウドシステムの概念図

近年では、クラウド型の予約サービスを提供する会社も増えています。基本的な費用は、導入時の初期費用+月額利用料とシンプルで分かりやすく、そこにオプション料などが追加される仕組みです。
段階的な料金プランやパッケージが用意されており、運用規模や求める機能に合わせて選択できるようになっています。
料金設定は運営会社ごとにさまざまで、特に初期費用に関しては5,000円ほど、1万円ほど、3万円ほどと多様です。なかには初期費用が無料で、気軽に導入できるサービスもあります。

オプションとなる機能も確認

月額利用料については、ベーシックなものであれば5,000円前後から1万円台が多い印象。機能やセキュリティがより充実したプランになると2万円台のものも。また、大企業や大型プロジェクト向けに高度なサービスを提供している会社もあります。

クラウド型予約サービスの基本費用は、初期費用+月額利用料ですが、決済機能などのオプション追加で料金がプラスされたり、月間の予約数に応じた従量課金が発生したりするケースもあるので、検討・比較する際は、料金システムの仕組みをしっかり確認することが大事です。

予約管理システム構築料金の比較一覧表

予約管理システムを構築する際の費用相場は、概ね以下のとおりです。

自社制作 システム開発会社へ依頼 クラウド型サービスを活用
費用相場 数百万円~1,000万円以上 150~200万円 初期費用
5,000~3万円
月額
5,000~2万円

自社制作やシステム開発会社へ依頼する場合、予約システムの規模や仕様により費用の相場は変わります。クラウド型サービスは概ね数万円までのことが多いようですが、オプション機能の追加料金などを確認しておくことも重要です。

クラウド型予約システムChoiceRESERVEのご利用料金

コストと運用までの期間が選ぶポイント

予約システムを導入するための方法と費用の相場についてご紹介しました。

予約システムを自社サイトへ導入する方法には、「自社で制作する」「専門のシステム会社へ依頼する」「クラウド型サービスを利用する」の3パターンがあります。どれを選択するかによって、コストや運用開始までの期間、運用方法が変わるので、それぞれのメリットや注意点をしっかり把握した上で、自社に最適な方法を選ぶことが大切です。

利便性の高い予約システムを導入して、集客率アップや業務の効率化を実現させましょう。

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