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テイクアウト予約システムを比較|無料プランや飲食店以外の店舗受取にも

知る・学ぶ

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2023.02.03 2024.03.01
TAKEOUTと書かれたブロックと食品サンプル
佐藤サクラ

システムエンジニアを経て、フリーライターに。学生時代は情報工学を学んでいた。これまで、IT関連、食、旅行、ウェディング、和装などさまざまなジャンルの記事を執筆。校正業務にも従事している。分かりやすい文章を届けることを大切に、日々活動中。

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新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、需要が高まっている飲食店のテイクアウト。新たにテイクアウトを始めたり、対応を強化したりしている店舗も多いのではないでしょうか? そんな飲食店におすすめなのが「テイクアウト予約システム」の導入です。

この記事では、テイクアウト予約システムの基礎知識を解説すると共に、実際に飲食店などで活用できる予約システムをご紹介します。飲食店以外の店頭受け取りに使えるサービスも紹介していますので、飲食店関係者以外の方も、ぜひ参考にしてください。

ネットで注文・店舗で渡す「テイクアウト予約システム」

テイクアウト対応をする女性

昨今、テイクアウト対応をシステム化する飲食店が増えてきています。まずは、近年のテイクアウト事情とテイクアウト予約システムの基本情報について見ていきましょう。

テイクアウト注文はネットでできる時代

飲食店のテイクアウト需要は高く、2021年におこなわれた予約ラボの調査(※1)によると、86.7%もの人が「事前注文やテイクアウトを利用した経験がある」と回答しています。とくに最近は、感染対策の観点からも飲食店のテイクアウトが注目されています。

こうしたなか、テイクアウトの注文方法にも変化が生じています。ひと昔前まで、飲食店のテイクアウトというと、電話や店頭などで注文するのが一般的で、お客様はスタッフと直接やり取りをする必要がありました。

しかし、近年はネットで簡単に事前注文ができるテイクアウト予約システムを導入する店舗が増加。自宅や職場など飲食店から離れた場所にいても、好きなタイミングでテイクアウト注文ができるようになってきています。

※1 参考:
【予約ラボ】コロナ禍の前後で比較、モバイルオーダー・店舗・行列に対する消費者意識の変化
https://yoyakulab.net/research/report_mobileorder_line2021/

テイクアウト予約システムとは?

テイクアウト予約システムとは、来店前にテイクアウト商品の注文ができるシステムのことです。モバイルオーダーシステムのなかにも、同様の機能を備えているものがあります。

テイクアウト予約システムは、アプリやWebページを通じ、ネットから注文や予約を受け付けられるのが特徴で、場所や時間に捉われることなく注文を受け付けることができます。事前決済機能が搭載されているサービスも多いため、店頭での支払い対応を省略することも可能。注文された商品の受け渡しをスムーズにできるのが魅力です。

飲食店以外のネット注文も店舗で受け取れる!?

ネットで注文を受け付け、店頭で商品の受け渡しをおこなうシステムを導入しているのは飲食店だけではありません。近年では、百貨店やファッションブランドなどでも、店頭受け取りサービスを実施するところが目立っています。

このような状況のなか、店頭受け取りサービスを実現できる予約注文受付システムも登場しています。このシステムを導入することで、飲食店のテイクアウト対応のような店頭受け取りサービスを、さまざまな業種や業態で実現できるでしょう。

テイクアウト予約システムを導入するメリット

MERITと書かれたブロック

テイクアウト予約システムの導入は、店だけでなく、お客様にもさまざまなメリットをもたらします。以下では、それぞれのメリットを紹介しています。

お客様が得られるメリットとは?

まずは、お客様が得られるメリットから見ていきましょう。店がテイクアウト予約システムを導入することで、お客様は注文から商品の受け取りまでをスムーズにおこなえるようになります。具体的なメリットは、以下の通りです。

  • 行列に並ぶことなく目当ての商品を受け取ることができる
  • 直接来店したり、電話をしたりせずに、テイクアウトの注文・予約ができる
  • 店頭でメニューを選んでから料理が出来上がるまで待つ必要がなくなる
  • 店頭に行ってから目当ての商品が売り切れになっている心配がなくなる
  • 事前支払いを選択することで、店員との接触を最小限に抑えられる(感染対策)など

店が得られるメリットとは?

次に、店舗側が得られるメリットを見ていきましょう。店舗側は、販売機会の損失防止やテイクアウト業務の効率化、顧客満足度向上といったメリットを得られます。具体的な例としては以下のようなものがあります。

  • 営業時間外やピーク時で忙しいときも注文や予約を受け付けることができる
  • 電話や対面のテイクアウト注文対応にかかっていた時間を削減できる
  • システム上で注文を受け付けるため、聞き間違いなどの人的ミスを防ぐことができる
  • 注文内容を事前に把握できるため、オペレーションを効率化できる
  • 事前決済を導入することで、万が一無断キャンセルされたときのリスクを軽減できる
  • 事前決済により、お金のやり取りがなくなり、レジ業務の負担を軽減できる
  • スムーズに商品の受け渡しができることで、顧客満足度の向上につながる など

飲食店向けテイクアウト予約システム3選

パソコンを使いながら談笑する飲食店店員

現在、さまざまな飲食店向けのテイクアウト予約システムが登場していますが、今回はそのなかから「O:der ToGo」、「テイクイーツ」、「iToGo」の3サービスをピックアップして紹介します。

O:der ToGo(オーダートゥーゴー)

まずご紹介するのが、テイクアウトモバイルオーダー機能と、入店時に注文をおこなえるイートインモバイルオーダー機能を備えた、テイクアウト・オーダリングプラットフォーム「O:der ToGo」。4,500店舗以上の導入実績があるシステムで、全国展開する飲食店などでも活用されています。

O:der ToGoでは、Web上に作成した店舗ページから、お客様に注文をしてもらう仕組みを採用。Googleマップや各種SNSとも連携することができます。また、クレジットカードをはじめとするオンライン決済や、翌日以降に商品を受け取れる後日受取予約機能なども搭載。クーポンを配布することもできるため、使い方次第で販促ツールとしても活用できるでしょう。

▼概要

テイクイーツ

「テイクイーツ」は、テイクアウトに特化したテイクアウト予約システムです。1,300店舗以上が利用しているシステムで、最短1営業日でサイトを開設することができます。サービス手数料やオンライン決済手数料はかかりますが、初期費用と月額費用が無料のため、気軽に始めやすいシステムと言えるでしょう。

テイクイーツは、ネット注文が入ると店舗の電話やメールに通知が届く仕組みで、複数の店舗の管理をまとめて管理できます。決済方法は、店頭支払いとオンライン決済の2通りから選択可能。自社デリバリーや通販に対応した機能も備えているため、テイクアウト以外の販路拡大を検討している飲食店にもおすすめです。

▼概要

  • 料金プラン:初期費用・月額費用=無料/サービス手数料=8%/オンライン決済手数料=3.6% ※規模が大きい店舗向けに、月額費用=1店舗あたり20,000円、サービス手数料=1.4%とするプランもあります。
  • 公式サイト:https://take-eats.jp/

iToGo(アイトゥーゴー)

「iToGo」は、テイクアウトだけでなく、デリバリーやイートイン、イベント商品予約など、幅広いオンライン注文をサポートしてくれるモバイルオーダー&ペイ。ブランドアプリ、Webブラウザ、LINEミニアプリなど、さまざまなチャネルに対応しているのが特徴です。

プランは、個店向けのエントリープランと、チェーン店向けのWEBプラン、アプリプランの3種類。エントリープランは、LINEアプリに対応したプランで、公式LINEアカウントと連携することもできます。プランによって費用やできることが異なるため、自店舗の方針とマッチしたものを選ぶようにしましょう。

▼概要

  • 料金プラン:【エントリープラン】初期費用=0円、月額費用=1店舗あたり3,000円・従量料金3%【WEBプラン】初期費用=300,000円~、月額費用=1店舗あたり5,000円・従量料金3%【アプリプラン】初期費用=500,000円~、月額費用=1店舗あたり8,000円・従量料金3%
  • 公式サイト:https://itogo.jp/

飲食店以外も利用できる! 事前注文システム

たくさんの紙袋

最後に、飲食店以外も利用できる事前注文システムとして「COTOL(コトル)」をご紹介します。COTOLは、事前にネット注文を受けた商品を店頭で受け渡す、予約注文受付を可能にするシステム。飲食店はもちろん、百貨店などの店舗受け取りサービスにも活用できます。

COTOLは、日ごとに在庫管理ができるほか、カスタムオーダーなどの特別な注文を受け付けることも可能。来店数管理や注文状況管理など、店頭受け渡しを想定した機能が充実しているのも魅力です。オプションとしてクレジットカード決済機能を追加することもできるため、事前決済によるスムーズな商品の受け渡しを叶えてくれるでしょう。

▼概要

  • 料金プラン:初期費用=55,000円、月額費用=33,000円、従量課金=100件ごとに3,300円(※月間注文数300件までは月額費用に含む)
  • 公式サイト:https://cotol.jp/

テイクアウト予約システムで商品の持ち帰りをスムーズに

テイクアウト予約システムは、店舗とお客様の両方にメリットがあるシステムです。今回はサービスを絞ってご紹介しましたが、ほかにもさまざまなサービスがあるため、規模や方針、予算なども踏まえた上で、自店舗に合ったものを選ぶと良いでしょう。

テイクアウト対応の強化や効率化を図りたいという飲食店は、ぜひ今回の記事を参考にテイクアウト予約システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか?

佐藤サクラ

システムエンジニアを経て、フリーライターに。学生時代は情報工学を学んでいた。これまで、IT関連、食、旅行、ウェディング、和装などさまざまなジャンルの記事を執筆。校正業務にも従事している。分かりやすい文章を届けることを大切に、日々活動中。

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