バレンタインチョコの事前注文・店舗受け取りの傾向
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ちょっと気になる巷の「予約」ニュースをピックアップ。予約ラボ編集部が、独断と偏見でお届けします!
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混雑するバレンタイン期間 予約&店舗受け取りで行列回避
もうすぐバレンタインデーですね。人気のパティスリーや百貨店、コンビニなどでは、毎年1月下旬になるとバレンタイン用チョコレートが店頭に並びはじめます。
しかしバレンタイン直前の店内は混雑し、人気の商品は売り切れになることも。そこで近年では、事前に予約をして店頭で受け取りができるお店が増えてきました。
そこで、業態別にチョコレート受け取りの予約方法や期間の傾向を調べました。
受け取り3日前までの予約で在庫管理
ニューオータニ・パティスリーSATSUKI
予約期間は受け取りの3日前までにしているのは、ホテルニューオータニ(東京)にあるニューオータニ・パティスリーSATSUKIです。
予約することで顧客は目当てのチョコレートを確実に手に入れることができ、予約期間を設けることで店舗は在庫管理ができるというメリットがあります。しかし受け取りはバレンタインデー直前に集中することから、店内の混雑緩和までには至っていない様子。
そこで「予約の有無に関わらず来店順の案内」であること、「待ち時間が発生する可能性がある」ことを画面上で説明し、購入者が了承のチェックをするようになっていました。
- 予約期間 2020年2月11日まで ※引渡しの3日前までに予約
- 予約方法 Web予約、店舗受け取り
- 受け取り時期 2020年2月1日~2月14日
わかりやすい説明で消費者の心理的ハードルを下げる
京阪百貨店
京阪百貨店では、1月30日~2月14日まで守口店(大阪)で開催される「バレンタインチョコレートミュージアム」に合わせて、オンラインショッピングで購入したチョコレートを守口店で受け取ることができます。
配送料無料で、商品を確実に手に入れられるネットとリアル店舗を活用した販売システムです。
注目すべきは、予約から受け取り場所までがわかりやすく解説している予約画面です。商品購入までに消費者が感じる不安に対し、予め丁寧に説明することで予約のハードルを下げています。
- 予約期間 2020年2月4日18時まで
- 予約方法 Web予約・郵送で引換券が届き、守口店にて受け取り
- 受け取り時期 2020年2月11日~2月14日
グループを活かしてオムニチャネル化
セブン&アイ・ ホールディングス
オムニチャネルサービスを進めるセブン&アイ・ホールディングスでは、傘下のイトーヨーカドーや西武・そごうの商品をインターネット注文し、近くのセブン-イレブン、イトーヨーカドーで受け取ることができます。
店舗受け取りであれば、配送料が無料となるのが嬉しいところ。24時間営業のセブン-イレブなら、購入者が希望するタイミングで商品を受け取ることが可能です。
- 予約期間 商品ごとに異なります
- 予約方法 Web予約、近くのセブンイレブン・イトーヨーカドーで受け取り
- 受け取り時期 商品ごとに異なります
- 予約期間 ①1月7日~1月31日 ②2月1日~2月6日
- 予約方法 Web予約、近くのセブンイレブン・イトーヨーカドーで受け取り
- 受け取り時期 ①2020年2月7日~2月11日 ②2020年2月11日~2月14日
予約&有料のバレンタインフェアで混雑緩和
サロン・デュ・ショコラ2020(東京会場)
三越伊勢丹グループが主催する『サロン・デュ・ショコラ』は有名パティシエのチョコレートを味見できる人気のバレンタインイベントです。2年前からは、一番集客数の多い東京会場の混雑緩和、待ち時間短縮のために、時間帯別の有料チケット制を取り入れました。
- 予約期間 1月11日~2月2日
- 予約方法 クレジットカード決済後QRコードを取得、当日提示
- 開催期間 エムアイカード会員:1月26日 / 一般:1月27日~2月2日
- 場所 新宿NSビル
- 入場時間 10:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00以降
- 料金 エムアイカード会員:500円 / 一般:600円
さらに、三越伊勢丹グループの百貨店で使える「エムアイカード」会員であれば入場料も安くなり、会員限定で一般よりも一日早く入場できる特典が付いています。
消費者の心理的ハードルを下げる予約を
バレンタインチョコのように短期間に購買力が上がる商品は、予約することで確実に手に入れられるという安心感をもたらします。
一方で、予約画面に進むまでには、消費者の心の中には「本当に良い商品なのか」「ちゃんと受け取ることができるのか」「予約が面倒くさい」などいくつもの不安や不満が生まれています。
以前は会員登録をしなければ予約ができなかった商品が、GoogleやFacebookアカウントでログインできるサイトが増えたのも、「会員登録が面倒」という消費者の心理的ハードルを下げました。
今後も消費者の心理的ハードルを下げる予約システムやオペレーションが、顧客体験の向上のひとつになると予約ラボでは考えています。