予約注文システムとモバイルオーダーの違いとは|事前注文システムの機能について解説
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新型コロナウィルスの影響により、社会全体で新しい生活様式が推奨されるようになりました。事前注文システムは、そのようなコロナ禍で需要が高まるツールの1つです。
もともと事前注文システムが満たしていたのは、「必要な時に、商品を確実に手に入れたい」という要望でした。しかし昨今では、コロナの影響により生まれた「滞在時間を短くしたい」、「人との接触を避けたい」というニーズに応える役割も担うようになりました。
このような事前注文システムには、今後もさらなる需要が見込まれます。この記事では様々な事前注文システムのうち、予約注文システムとモバイルオーダーを中心に、システムの違いや機能を説明します。
予約注文システムやモバイルオーダーについて詳しく知りたいという方に、参考にしていただきたい内容です。
目次
予約注文システムとは
予約注文システムは、今すぐの利用や購入ではなく、少し先の注文を予約するためのものです。お客様が指定日に必要なものを購入したい時や、時間がかかっても確実に入手したいものがある時に利用されます。
予約注文システムを導入すれば、お客様が欲しいと思ったその時に注文を受けることが可能です。購買意欲が高い時に、お客様に商品を案内でき、購入してもらえることが大きなメリットです。予約注文システムの機能と特徴は下記の通りです。
機能
<機能一覧>
- メニュー、商品確認機能
- 予約機能
- 事前決済機能
- カスタムオーダー機能
- ラッピング受付機能
- 在庫管理、販売管理機能
- カレンダー登録、リマインド機能 など
予約注文システムに備わっているのは、予約を受ける機能だけではありません。予約注文システムを活用することで、店頭での決済や商品カスタマイズ、ラッピング対応を省略でき、お客様の待ち時間を軽減できます。
また、店舗にとっては商品の販売が予想できるため、在庫の平準化がしやすくなり、余剰な材料の調達も回避できます。また、店舗で対応するスタッフ数の見通しがたち、人件費の削減にもつながるでしょう。
特徴
特徴は、お客様と店舗、双方にメリットがある点です。
<お客様のメリット>
- 欲しいと思った時に、すぐ購入でき、買い逃すことがない。
- 数量限定品であっても、店頭で並んだり、混雑に巻き込まれたりせず入手できる。
<店舗のメリット>
- 事前に商品の準備ができる。
- 購入者情報を取得し、蓄積・活用できる。
モバイルオーダーとは
次にモバイルオーダーについてです。モバイルオーダーは店舗を訪れる前にスマホで商品を注文・購入し、実店舗に取りに行くという流れで使用されるものです。「今すぐ欲しい」というニーズの利用や購入を、直前でオーダー・決済する仕組みです。
モバイルオーダーを使うことで、お客様は来店前に自宅や移動しながら商品を選べます。そして、店舗到着後、待ち時間なしで商品を受け取れることが可能です。また、モバイルオーダーを通じて事前決済をしておけば、店舗での購入手続きにかかる時間も省略できます。
機能
<機能一覧>
- メニュー、商品情報確認機能
- 予約機能
- 事前決済機能
- 待ち時間確認機能
- カスタムオーダー機能
- ラッピング受付機能
- 販売管理機能 など
モバイルオーダーは店舗での商品受け取りを短時間かつスムーズにするものです。複数の商品を組み合わせたセット販売やトッピングの選択も、個人のスマホやパソコン、タブレットでできる機能を備えています。
店舗での購入情報の照会については、しっかりとした予約票ではなく、引き換え番号のような簡易な画面表示で実施されます。店舗にとってもお客様にとっても、手間がかからず気軽に使えるシステムです。
特徴
モバイルオーダーも予約注文システムと同様、お客様と店舗の双方にメリットがあります。
<お客様のメリット>
- メニューや商品を事前にじっくり選べる。
- 店舗での待ち時間や他の客との接触時間が減る。
<店舗のメリット>
- 「注文を聞いて、オーダーを通す」という工程を省略できる。
- お客様に事前に待ち時間を提示し、時間を調整して来店してもらうことで、入店後の「混んでいるから別の店へ」という機会損失を回避できる。
※モバイルオーダーの活用事例はこちらの記事をご覧ください。
それぞれの違いと向いているサービス
予約注文システムとモバイルオーダー、それぞれの違いと向いているサービスについて解説します。
違い
大きな違いは「購買タイミング」にあります。ここまでで説明したように、予約注文システムは少し先の購買のため、モバイルオーダーはすぐ後の購買のために使用されるものです。
予約注文システムは確実に手に入れたいものを購入しようとするお客様に、活用されるツールです。またモバイルオーダーは、店頭でのオーダー・決済・受け取りに時間をかけたくないというお客様に喜ばれるツールです。
そのため、それぞれのシステムは向いているサービスが異なります。
予約注文システムが向いているサービス
予約注文システムが向いているのは、次のようなサービスです。店舗が用意するのに時間がかかるものや、数が限られるものに向いています。店舗側が事前に用意できて、商品の受け渡しをスムーズに行いたいサービスともいえるでしょう。
<例>
- 数量限定の物販
- イベント参加権
- 季節の行事や体験サービスへの申し込み
モバイルオーダーが向いているサービス
一方モバイルオーダーが向いているのは短時間で、利用と商品受け取りが完了するものです。先々の予定というよりは、この後すぐのニーズを満たすものなので、その日のうちに消費される飲食サービスが向いています。
<例>
- 飲食サービス(イートイン、テイクアウト)
予約注文システムのメリットと導入イメージ
予約注文システムを導入することで、店舗は気軽にネット販売を開始でき、お客様は好きな時に商品を見て予約購入できるようになります。
店舗とお客様は店頭での手間や混雑を回避しながら、必要な時に店頭で確実に商品を受け渡しする体験ができるのです。
導入するメリット
予約注文システムLの機能と特徴を、メリットとしてまとめました。店舗とお客様、それぞれの視点でメリットの一覧表を作成しましたので、下記をご覧ください。
導入した場合の予約イメージ
実際に予約注文システムを導入した場合、どのように予約ができるのかお客様の予約画面をまとめました。

商品・予約日時選択画面

商品詳細画面

予約者情報入力画面
出典:事前注文システム「COTOL(コトル)」
https://cotol.jp/
まとめ
今回は予約注文システムとモバイルオーダーという、2つの事前注文システムについて解説しました。コロナで様々なサービスが生まれている事前注文システムはいずれも非常に便利なものです。
一方で、企業として導入しようとすると「種類が多すぎてわからない」という事態に陥る場合も少なくありません。各社で様々なサービスやプランを提供していますので、導入前にデモサイト等、無料で実際の画面や運用を試してみてください。
また、サポート体制についても事前注文システムごとに様々です。導入後、長期的に活用していくものだからこそ、サポート面についても確認しておくことをおすすめします。
このサイトでは、今後も事前注文システムに関する情報を定期的にお届けしてまいります。自社に合うツールを検討する際に、参考にしていただけますと幸いです。