ニューノーマル時代は銀行も事前予約制へ~予約ができる金融機関まとめ~
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新型コロナウイルス感染拡大に伴い、その対応策として事前予約制を導入する業種がどんどん増えています。宿泊施設や交通機関などは以前からも事前予約をして利用する人が多いですが、コロナ禍以降、予約の利用が増えている業種のひとつが銀行などの金融機関です。
こちらの記事でもご紹介している「予約をしたことがあるサービス」調査結果においても、金融機関は16%となっており、事前予約をして利用されていることが分かります。
また予約方法としては、全体ではWEBやアプリを通じたネット予約が電話予約とともに8割以上を占めていましたが、銀行などの金融機関では電話予約が約53%、ネット予約が約44%と電話がやや多い傾向でした。いずれも予約方法としては電話やネットといったリモートがメインとなっていることが分かります。
今回は、事前予約ができる金融機関とそのサービス内容についてまとめます。
目次
株式会社三井住友銀行
2020年7月、日本三大メガバンクのうち、いち早く全支店での来店予約サービスを導入したのが『三井住友銀行』です。
主に口座開設や住宅ローン相談など時間がかかる業務について、スマートフォンなどから店舗や条件を検索して予約することができ、待ち時間短縮・混雑回避を図ることで感染症予防対策にもつながるとしています。
株式会社三菱UFJ銀行
同じく日本の三大メガバンクのひとつ三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の都市銀行『三菱UFJ銀行』では、2020年12月1日来店分より、事前の日時指定で優先的に手続きができる来店予約サービスが導入されました。
新規口座開設やインターネットバンキング関連手続きほか、定期預金・外貨預金に関する手続き、外貨や投資信託などの手続き、各種変更手続き、カード関連手続き、各種紛失・発見手続き、口座解約、相続手続き、成年後見制度利用の届け・変更などのみを取り扱い、入出金・振込・税公金・両替等は対象外となります。
事前予約によって店内での待ち時間短縮、混雑回避を図り、来店客がスムーズかつ快適に手続きできる環境を整備する考えです。
各店舗の来店予約ページより手続きし、来店予定日の前日午前9時にリマインドメールが届くしくみとなっています。
株式会社みずほ銀行
同じく三大メガバンクのひとつ『みずほ銀行』では、2021年4月より混雑回避のための受付予約・整理券配布の取り組みが開始されています。
法人および個人事業主や任意団体については店舗によってWeb上での予約ができ入出金や振込みなども予約の対象とされますが、個人客については電話予約のみ、予約対象となる手続きも口座開設や住所変更などの時間を要する手続きに限られています。
また住宅ローンや投資信託や保険などの資産運用、各種セミナーについては、来店日・セミナー開催日の前日15時までWebでの予約が可能です。前日15時以降や当日の予約は電話で直接店舗に連絡すると空きがあれば予約できます。
株式会社りそなホールディングス(りそな銀行、埼玉りそな銀行)
りそなホールディングス傘下の都市銀行『りそな銀行』『埼玉りそな銀行』においても、2020年10月より個人顧客を対象に、一部を除く国内各支店及び出張所において来店予約サービスが導入されました。
予約の対象となるのは、新規口座開設・住所などの各種変更手続き、各種紛失手続き・再発行、その他諸届、資産運用、住宅ローンなどの各種ローン、相続全般などに限られ、振込や入出金、税公金支払いなど、比較的短時間で手続きできる取引は対象外とされています。
また、平日は仕事が忙しく来店できない顧客のために、土日祝日などに保険・投資信託・住宅ローン・相続などについて相談できる窓口「セブンデイズプラザ」が開設されている店舗も増えており、こちらもWeb予約が可能です。
株式会社足利銀行
栃木県宇都宮市に本店を置き、北関東地域で高いシェアを誇る地方銀行『足利銀行』でも、2020年12月よりWebサイトやアプリで来店相談を事前予約できるサービスが開始されています。
来店予約の対象は30分程度の時間がかかる手続きや相談などに限られ、短時間で済む振込や入出金などについては対象外となっています。60分単位で2枠、1日に最大12組、来店日1か月前から来店2営業日前の正午まで予約が可能です。
株式会社東京スター銀行
首都圏と全国主要都市を中心に「ファイナンシャル・ラウンジ」という新型店舗を展開している『東京スター銀行』。一部の店舗を除き17時まで営業、土日祝日営業店舗も多数あり、資産運用や保険見直し、ローン相談などのための来店予約ができます。
また、ビデオ通話によるオンライン相談サービスも受付されており、口座開設や預貯金、投資信託などの相談、保険やローン、相続などの相談が担当オペレーターと同じ画面を見ながら説明してもらえるので安心です。電話とパソコンやタブレットなどの端末などがあればアプリのダウンロードなどは不要で、相談時間は30分、前日の正午までWebまたは電話での予約が可能です。
楽天銀行株式会社
楽天グループ傘下のネット銀行『楽天銀行』では、ZoomとSkypeを利用したビデオ電話での住宅ローン相談会が行われています。年末年始を除く毎日9時から22時まで相談が可能で、希望の日時をカレンダーから選択する形式でWebサイトから予約できます。
ネット銀行の住宅ローンは金利の低さが魅力ですが、建築会社と提携されていないことが多いため自分ですべて手続きをしないとならないのが難点です。しかし、こうしたビデオ通話による相談サービスがあることで検討する人が増えるかもしれません。
ソニー銀行株式会社
ソニーフィナンシャルホールディングス傘下のネット銀行『ソニー銀行』では東京メトロ銀座駅直結の「コンサルティングプラザ」において資産運用や住宅ローンの来店相談、オンラインを含むセミナーやイベントの予約が可能です。相談時間は最大1時間30分で、希望の日時をカレンダーから選択する形式でWebサイトから予約できます。
また、全国各地の銀行代理業者においても預貯金や住宅ローン、保険などの相談ができ、こちらもWebサイトから予約が可能です。
【まとめ】ニューノーマル時代はあらゆるサービスが事前予約制に
ウィズコロナ社会では、金融機関などのサービスも事前予約制が当たり前となりつつあります。
感染症予防対策としてだけでなく混雑回避や待ち時間短縮など、金融機関にとっても利用者にとっても効率化が図れることから、ポストコロナ時代においても定着するのではないかと予想されます。