観光利用に注目の超小型モビリティ【週刊予約マガジン】
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ちょっと気になる巷の「予約」ニュースをピックアップ。予約ラボ編集部が、独断と偏見でお届けします!
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初めての土地でもラクラク!超小型モビリティで全国の観光地を駆け巡る
レンタカーを借りるほどではないけれど、レンタサイクルだとちょっと道のりがきついな…観光に出かけて、現地での移動手段に悩んだことはありませんか?
これからはそんな時、街で見かける「超小型モビリティ」が活躍しそうです。超小型モビリティといえば、軽自動車よりコンパクト。近未来的なデザインがカッコよくて、目を引きますよね。実際に乗ってみたことがあるという人は、まだ少ないのではないでしょうか。
日本遺産・日御碕や国宝・出雲大社を周遊観光 超小型EV実証事業スタート
超小型電気自動車などを活用して周遊観光を楽しむ実証事業が1日、島根県出雲市の大社地区でスタートした。11月末まで3カ月間限定の事業期間、2~3時間のコース設定で自動車を貸し出し、日本遺産の日御碕や国宝の出雲大社などを巡ってもらう。
このように、観光名所を巡る移動の足に、超小型モビリティをレンタルして乗ってもらおうというプロジェクトが出雲市でスタートしています。
大社地区には、大山・隠岐国立公園の一部がある。同公園は、環境省が「国立公園満喫プロジェクト」を進める全国8公園の1つであるため、出雲市などが今年4月に「満喫プロジェクト島根半島西部協議会」を設立。
乗る人にとって便利なだけではなく、超小型モビリティの特徴のひとつである環境へのやさしさも、プロジェクトの大事なポイント。なぜなら、超小型モビリティは電気をエネルギー源としているので、ガソリン車のように排気ガスで空気を汚す心配がないからです。
さらに、
超小型モビリティの走行距離あたりエネルギー消費効率は、ガソリン車の1/6程度。
とのこと。
日本遺産や国宝の美しい環境を損なうことなく旅を楽しめるプロジェクト、自然環境の保護に関心のある人であれば、大いに共感できるのでは?
そして、超小型モビリティが活躍するのは、出雲市だけではありません。
観光名所を持つ他の地域でも、「エコで便利な新しい交通手段になる!」と期待されているのです。
平成 30 年度グリーンスローモビリティの活用検討に向けた実証調査支援事業の「実証調査地域」を5地域選定しました!
地域が抱える様々な交通の課題の解決と、地域での低炭素型モビリティの導入を同時に進められる「グリーンスローモビリティ(※)」の地域での活用に向けて、地方自治体を対象に実証調査地域を募集したところ13 地域から応募があり、審査の結果、5地域を選定しました。今後、選定された 5 地域において、実証調査を行ってまいります。
※グリーンスローモビリティ…時速 20km 未満で公道を走ることが可能な 4 人乗り以上の電動モビリティ
この5地域のうち、熊本県天草市では世界遺産集落で住民生活と共存できる観光を、というコンセプトでモビリティを活用する予定。2018年7月に世界文化遺産として登録された「天草の﨑津集落」は、貴重な潜伏キリシタンの歴史が残る漁村集落です。
また、「崖の上のポニョ」など映画の舞台となった港町「鞆の浦」のある広島県福山市でも、住民の暮らしとおもてなしをつむぐコンセプトで、モビリティの利用が計画されています。
こういったモビリティが全国の観光地に定着すれば、あらかじめ予約しておいて旅の予定に組み込みたいですよね。実は、すでに予約して使える超小型モビリティレンタルも登場しているんです!
それは、奈良県・飛鳥地方の2人乗り超小型モビリティレンタルサービス「MICHIMO」。レンタルステーションから古墳や万葉集ゆかりの場所を巡る5つのオススメコースも紹介されています。サイトのトップページから簡単に予約ができるので、アクティビティとしても面白いですよね。
他にも、豊島美術館エリアで電動バイク・電動アシストサイクルをレンタルできる「瀬戸内カレン」や、ガイドさんと一緒にセグウェイで昭和記念公園を巡る「セグウェイガイドツアー」など、インターネットでサクッと予約できるサービスが実施されています。
これからさらに超小型モビリティのレンタル予約サービスが充実すれば、旅の選択肢が広がり楽しみも多くなるはず。引き続き注目していきたいところです。