5万件以上の注文データから「ネットで予約・店舗で受け取り」の消費者動向を調査
調査
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コロナ禍以降、混雑や待ち時間回避のために事前予約を受け付け、店舗で商品受取をする「事前注文」が増えています。また「ネットで注文し店舗で受け取るサービス」を経験した90%が「また利用したい」という調査結果(※1)からも、事前注文に対する消費者ニーズの高さが伺えます。そこで、多く取引されている時期や予約から受け取りまでの期間、予約時間の傾向を調査しました。
目次
【調査結果】
事前注文数が最も多いのは1月と12月。1日の最大注文数は3,000件以上
1年間の中でも1月と12月の注文数が圧倒的に多い結果となりました。12月は、クリスマスケーキやおせち、福袋などの商品を事前注文する方が多いと考えられます。
受取数を見ると、1月の事前注文は、2月上旬の節分に向けた恵方巻きなどの商品であることが分かります。 また、前年の同月と比較すると、注文数・受取数ともに増加傾向にあります。
事前注文で取引が多くある日別で見ると、特定の日付に注文数の集中が見られます。1日の最大注文数が3,000件を超える日もありました。イベント以外でも限定商品の予約開始日に注文が集中する傾向があるとも考えられます。
クリスマスケーキやおせち料理などの年末年始商品が出揃う11月と、入学・卒業・就職などのイベントが多く新年度が始まる4月も注文数が増加している傾向がありました。
1日のうちで事前注文が多い時間帯は昼12時、営業時間外の取引は約3割
昼の時間帯である12時が突出して注文数が多く、ビジネスタイムは比較的注文数は少ないという結果となりました。
10時は、家事や朝の用事がひと段落したタイミングで注文する方が多いのではないかと考えられます。
店舗の営業時間を10時から20時とした場合、営業時間外の取引が約3割になりました。このことから、営業時間外に事前注文をする方も少なくないことが分かります。
受取日の2日前〜10日前に事前注文した件数は68.4%
インターネットでの事前注文による販売の予約から受取日までの期間について分析をしたところ、受取日の2週間前(10日前後)に事前注文をする傾向が高いという結果となりました。
全体の割合を見ると、2日前〜14日前の注文件数が68.4%、1日前が2.5%、当日予約が1.4%でした。
注文件数が最も多かった2021年12月6日の注文数は3,445件でした。こちらは、12月24日のクリスマス・イブに向けて12月初旬に事前注文をしたものと考えられます。
【調査概要】
- 調査企画:リザーブリンク
- 集計期間:2021年1月21日〜2022年5月8日
- 調査方法:百貨店・スーパー等の小売店や、イベントでのグッズや数量限定商品の販売、人気ケーキ店や期間限定ショップ、ドライブスルーなどで導入実績がある事前注文システム「COTOL(コトル)」で抽出した5万件以上のデータを分析
- 対象件数:55,330件