形だけで効果はない?2200人に聞いた!ストレスチェックのホンネ
ビジネス
鳴り物入りで始まった「ストレスチェック」。実施する人事・総務担当者にとっては、新たな業務として試行錯誤の一年となったのではないでしょうか。
一方、受ける側の従業員にとっては、ストレスチェックに対する認知はどれくらいあったのでしょうか?
そこで予約ラボではストレスチェックの実施有無と、従業員から見たホンネについて2200人にアンケート調査をしました。
実施の有無に対する認識、大企業ほど実施認知率が高い
実施有無について、従業員規模50名以上の会社員1,487人を対象に調査を行ったところ、予定を含め7割以上が「実施された(または実施予定)」と回答しました。従業員規模1000人以上では74.5%、50人~100人未満では35.9%となり、従業員規模が多いほど実施の割合が高い結果となりました。
受けたい・受けるつもりありが8割を超える
ストレスチェックを実施した・実施する予定のあると回答した会社員1,190人を対象に、受診の有無について調査を行いました。
こちらは企業規模に関わりなく、8割近くが「受けたい・受けるつもり」と回答しました。しかし、「受けなかった(受けない予定)」という回答も1割あり、実施をしたにも関わらず、受けない従業員がいる実態が明らかになりました。
ホンネは…「期待」「効果なし」「不安」
では従業員にとって、「ストレスチェック」に対するホンネはどうでしょうか?会社員2,205人に聞いてみました。
「心の状態を知ることができる」という回答が3割ある一方、「形だけの実施で効果はない」という回答も約3割という結果になりました。健康診断のように、自身の現在の状況を知る機会として前向きにとらえる意見と、形式だけの取り組みとしてとらえる意見があることがわかります。
その他の意見として、
- 実情に合っているか疑問の結果だった
- このテスト自体がストレスを生む
- ストレスはあって当たり前、チェックされたからといってあまり気にならない
- 形だけでない健康管理になるべき
- 内容によって不利になる
- 就業先で仕事の相談はできない
- 結果を受けてどう行動すれば良いのかわからない
など、ストレスチェックに対して懐疑的な意見がありました。
健康経営にとって、ストレスチェックは大きな施策の一つ。認知やストレスチェック後のフォロー、受けることによる従業員メリットなど、今後の啓蒙活動の参考になれば幸いです。
調査概要
【調査企画】予約ラボ
【調査対象】全国20代~60代の会社員
【調査期間】2016/10/31 ~ 2016/11/08
【調査方法】Fastask会員を利用したインターネット調査
【サンプル数】有効回収数2,205人