クリケットだけじゃない?インドの卓球事情を見聞きしてみた!
体験
前回記事に書かせていただいた、旅立つ前のノートPC購入体験から早1ヶ月半…インドビザを1ヶ月にしたことを後悔し、一度ネパールでビザを取得し直してきました、山Cです。決して好きとは言えないのですが、このまま離れるのは惜しい…そんな僕とインドの関係も、もうすぐ2ヶ月が経とうとしています。
そんな熱帯・インドに在する僕と同じく、今夏のリオ・オリンピック、盛り上がっていたようで。特に卓球男子日本代表、以前卓球をやっていた身としてはしびれましたね~。その中でも水谷選手、近年、日本の男子選手が中国選手に大舞台で勝つ、個人でメダルを獲る、といったことは悲願の夢!といっても過言ではなかったので、一報を聞いた時には思わず一人でガッツポーズしてしまいました。
そのニュースに熱され「卓球したい!」とならないはずはなく、インドでも卓球できるところを探してみることに。
卓球は温泉卓球などからも見て取れるように、老若男女問わず楽しめるスポーツとして日本でも親しまれていることかと思います。気軽にできるけれど、結構良い運動になるんですよね~。思わず白熱しちゃうこともしばしば。
ところで、インドで卓球は楽しまれているものなのだろうか…?インドの人々とも一緒に楽しめるものなのか…。
ということで、行ってみました!今回は首都・デリー近郊のグルガオン(Gurgaon)という都市にて、インドの卓球事情についてレポートしたいと思います!
グルガオン…どんなところ?
ニューデリーから見て空港を挟んだ反対側
今回訪問したグルガオンという都市へは、首都デリーから地下鉄でアクセスできます。地下鉄の料金はニューデリー駅から25ルピー(1ルピー=約1.55円なので、日本円で40円程度)。空港より遠いですが、何故か空港まで(100ルピー=約150円)より安いです。
グルガオンという都市、聞きなれない方も多いのではないでしょうか。インドの都市には珍しいのですが、街中の人口密度がそれほど高くなく、客引きの姿もみかけません。車で移動する人が多く、歩道も整備されています。
グルガオンはデリーの衛星都市として、近年インドで最も経済発展の度合いが大きな地域と言われています。街を少し歩くとわかりますが、明らかに富裕層が多い…。それを象徴するように世界的に有名なIT企業、GoogleやMicrosoftの支社もグルガオンに立地しています。日系企業も進出しており、日本料理店などに行くと、スーツを着た日本の方々を見かけることもしばしば。
以前からここに土地を持っていた人たちは、地代の高騰により億万長者になった人も少なくないとか。
街中にはゴミ箱が設置されており(インドでは至極珍しい)、悪臭も皆無。マンションや各種施設、スーパーマーケットにまで守衛がおり、扉を開けてくれたりします。インドの滞在が長いと思わず「お金請求されないかな?」と案じてしまいますが、ここグルガオンでは普通のことの様子。お店も清潔で店員さんの対応も総じて丁寧です。ここはインドの味でもある喧騒が無い代わりに、ゆったりと滞在ができる場所のようです。
インドの長期滞在に疲れた、もしくはインドらしくない場所を見てみたい、という人は訪れてみると良いのではないでしょうか。
ちなみに、今年の4月からグルガオン→グルグラムと名称が変更されましたが、ほとんどの現地人がグルガオンと言っていたので、新呼称の浸透はまだまだのようです。
創意工夫は日本以上?様々な場所で卓球を楽しむ人達
さて、楽しむ場所には楽しんでいる人あり、ということで、グルガオンの街中で卓球している人を探してみることに。はたして卓球はインドの人々にどれくらい親しまれているのか…。
インドはあまりスポーツのイメージがありませんが、インドの有名なスポーツと言えば、クリケット。カフェのテレビなどで見る限り、ドラマ、ボリウッド映画と並んでクリケットの試合がよく放送されていますが、卓球の試合の放送は見たことがありません。
インドの有名な卓球選手を検索してみたところ、一番にヒットしたのがマニカ・バトラ選手。モデル並みのルックスとスタイルを持つ女子選手です。なんでも身長は180cmくらいだそうな。写真を見たところ、モデル並というか、真剣にモデルとして活躍しそうな感じです。
そのバトラでさえ、世界ランキングは100位台以上…。果たして卓球の人気度はどの程度なものなのか、行く先々で目を見張ってみると…
…インドの人々、卓球楽しんでいますね!
大学内のホール、宿泊施設、語学学校、はたまた道端など、多くの場所で卓球風景を見ることができました!恐らく道路法規の厳しさ度合いが日本とは異なりますが、道端に卓球台(を模したもの)があったりするのを見ると、日本より親しまれているんじゃないかとも思います。
また、語学学校の卓球台は、実は合板を卓球台サイズにカットしてテーブルの上に置いただけ。なので、微妙にサイズが違っていたり、たまにイレギュラーバウンドがあったりと、また違った面白さがあったり。それに、ハンドメイドしちゃう心意気…卓球を楽しみたい想いを表しているようにも思いませんか?
語学学校のインド人教師の方も、フレンドリーながら初めはどこか距離を感じていましたが、卓球後は「勝ってしまってゴメンねw」、「いやいや次は勝つよ!」みたいなことを言い合えるくらいの気軽な関係に。悔しさで「この野郎~!」という感情すら芽生えましたから(笑)
これも、お互いに卓球を楽しめたからこそ!
インドでも卓球は楽しまれていた!次に向かうは…
はじめは卓球が認知されているかどうかさえ懐疑的でしたが、娯楽として多くの人たちに親しまれている様子。いち卓球愛好者としてはなんだか嬉しいです。
ただ、楽しんでる人はたくさんいましたが、個人的にはもう少し本格的にやりたい…めいっぱい動いていい汗かきたい!
そのためには…
ということで、次回は娯楽の域から競技として楽しむ領域に少し踏み込んで、卓球専用の施設を探してみたいと思います!
『インドでは富裕層向け?1時間2000ルピーの卓球スクールに参加してみた!』へ。
- 予約ラボ 山Cによる【卓球×インド】現地体験レポート企画(全3回)
- ●その1『クリケットだけじゃない?インドの卓球事情を見聞きしてみた!』(本記事)
●その2『インドでは富裕層向け?1時間2000ルピーの卓球スクールに参加してみた!』
●その3『インド代表選手も在籍!?卓球教室のオーナーと裸足で勝負してみた!』
文・写真:山C
編集:星野陽介