会員向けネット予約サイトの事例とポイントを徹底解説
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会員向けネット予約サイトは会員限定サービスの提供や顧客の囲い込みに役立つツールです。お客様から見れば会員登録するだけで、ネットで簡単に予約ができる点、特別なオファーを受けるチャンスなど、お得感があります。この記事では、会員向け予約サイトの事例を紹介し、ポイントを解説します。
※この記事は、「予約の知見」と「サービスの現場」を共創し、そこに眠る価値を発見・創造していく、日本で唯一の予約研究機関【予約ラボ】が監修を行っています
目次
会員向け予約サイトの事例とポイント
会員向け予約サイトについて、2つの業界の事例と5つのポイントを解説します。
企業にも顧客にもメリットが多い会員向け予約システムは幅広い業種で活用
特典のオファーや利便性を武器に会員登録を促し、顧客の囲い込みに役立つ会員向けネット予約システムは、公営ギャンブルや鉄道、ホテル、レンタカーその他の幅広い業界で活用されています。予約を受け付けている事業であれば、業界に関係なく導入可能な点が魅力です。使用する会員システムは、自社用のオリジナルと外部のプラットフォームを利用したものがあります。
競馬場指定席予約サイトの事例
北海道から佐賀県まで各所に競馬場がある中で、中央競馬と大井競馬などで会員向け指定席予約サイトが活躍中です。
JRA日本中央競馬会
全国10の競馬場で競馬開催を主催する特殊法人日本中央競馬会では、会員向けに指定席のネット予約を実施しています。会員種別は一般会員とJRAカード会員の2種類です。JRAカード会員なら指定席の先行抽選に参加できます。G1競走など希望者が殺到する開催日の予約に有利です。
特別区競馬組合
東京シティ競馬(大井競馬)を開催する特別区競馬組合では、TCK TICKETの名で会員向け指定席予約サイトを運営しています。TCK TICKETにはスタンプカード機能があり、予約サイトを利用して指定席を購入すると、開催終了後にスタンプが自動的に貯まる仕組みです。スタンプはプレゼント交換に使えます。
鉄道予約サイトの事例
鉄道予約サイトの代表格は新幹線予約サイトですが、在来線の予約サイトも人気です。
EXPRESS予約
東海・西日本・九州のJR3社が運行する東海道・山陽・九州新幹線の予約サイトであるEXPRESS予約を使えば、いつでも会員価格で乗車できます。チケットレスで予約変更の手数料も無料です。また、乗車3日前~28日前の早期予約でお得な早得商品もあります。EXPRESS予約にはクレジットカード各社が特典として付帯する「JR東海エクスプレス予約サービス(プラスEX)」もあり、会員を拡大中です。
JRおでかけネットe5489
e5489は西日本旅客鉄道(JR西日本)のインターネット列車予約サービスです。きっぷの受取が不要なチケットレスサービスや、JR西日本グループのWESTERポイントを充当できるWESTERポイント特急券などの特典があります。
会員予約サイトのポイント
プラットフォーム選び
一部の大企業などを除けば自社で予約サイトを1から開発できる場合は稀で、多くは既存の予約システムをプラットフォームとして使用することになるため、どのサービスを選択するかが重要になります。
自社にとって過不足がないシステム
具体的には、自社の目的・ニーズにとって過不足のない機能を備えた予約システムがベストです。使わない機能があっても困らないかもしれませんが、コストアップにつながりかねません。
アフターサポート
ID・パスワードに始まる入力のしやすさなど、使い勝手はもちろんのこと、アフターサポートがしっかりしていることも忘れてはならないポイントです。万全のフォロー体制があれば、安心して使えます。
お試しやデモができる
導入する前にお試し利用やデモなどで実物の動きを確認することが、予約システム選びの肝です。思っていたのと違うといった結果を回避できる可能性が高くなります。
連携機能
利便性を高める連携機能も重要なポイントです。たとえば会員データと予約システムの連携が可能なら、既存サイトにログイン中の会員が予約システムにログインし直すことなく予約できます。この機能が備わった予約システムの例がChoiceRESERVEです。
▼ChoiceRESERVE公式サイト「会員連携」
https://yoyaku-package.com/function/alliance/customer-link/
会員予約サイトを有効活用できるかは予約システム選びが重要
顧客の囲い込みに役立つ会員向けネット予約サイトの構築は、費用やノウハウの面から外部の予約システムを利用することが多くなるといえます。予約システムは予約する点に関していえば、どれも似ているように思えるかもしれません。しかし、設計思想や機能にはそれぞれ特徴があります。有効活用するためには、自社と顧客の双方にメリットがある予約システムを選ぶことが重要です。