プライベートのスケジュール管理調査~半数以上がデジタルツールで管理~
調査
INDEX
先日、予約ラボ会議コラムでも取り上げた「プライベートのスケジュール管理」についてアンケート調査をおこないました。ライフスタイルの一部となっている日ごろのスケジュールを、みなさんはそれぞれ、どのような方法で管理されているのでしょうか。
今回は、20代以上の男女を対象に調査した結果を、男女別・年代別など細かく分析し紹介いたします。
▼関連記事
【予約ラボ会議コラム】プライベートのスケジュール管理について
<調査方法> |
目次
プライベートのスケジュール管理方法と管理する内容について
まずは、プライベートのスケジュール管理において、どういったツールを利用しているか、また、管理する内容や場面などについての調査結果です。
8割以上がプライベートのスケジュールを2つ以内のツールで管理
Q1 あなたが使っているプライベートのスケジュール管理方法をすべてお答えください。(複数回答)
もっとも多く使われている管理ツールは「カレンダー(紙)」で25.6%、続いて「プライベート専用のアプリを含む各種ウェブサービス」で23.3%となっています。
「管理していない 」と答えたのは17%にあたります。つまり、全体の8割以上の人は、何らかの方法でプライベートのスケジュールを管理しているということになります。
管理方法は1つのツールのみでおこなっているとの回答が最多で60.5%、次いで2つが22.8%となりました。8割以上の人が2つ以内のツールで管理していることがわかります。
男性はアプリ、女性はアナログでの管理が多い傾向
次に、男女別の内訳をみると、男性では「プライベート専用のアプリを含む各種ウェブサービス」がもっとも多く27.7%、女性では「カレンダー(紙)」が最多で28.4%でした。
とくに男女間で顕著な違いがみられた方法として「プライベート専用の手帳(紙)」は男性が13.5%であるのに対し、女性は24.1%。逆に「仕事と併用しているアプリを含む各種ウェブサービス」では男性が20.0%、女性が11.1%となっていました。
年齢別にみると、20代などの若い世代、とくに男性で「アプリやスマートフォンを利用して管理している」割合が高くなっています。逆に、年齢層が高いほど、とくに40歳以上の女性では紙のカレンダーや手帳などの媒体による管理の割合が高くなる傾向にありました。
メイン使いはプライベート専用のアプリが最多
Q2 あなたがメインで使っているプライベートのスケジュール管理方法を1つお答えください。
プライベートのスケジュールを管理していないと回答した人を除いた263人を対象に、メインで使用している管理方法を質問したところ、男女別では男性は「プライベート専用のアプリを含む各種ウェブサービス」を筆頭にデジタルで管理する人が多く、女性では「プライベート専用の手帳(紙)」をはじめとしてアナログで管理する人が多い傾向があるようです。
年齢別にみると、20~50代では、いずれも「プライベート専用のアプリを含む各種ウェブサービス」がもっとも多く2~3割を占め、60歳以上では「カレンダー(紙)」が3割以上で最多となっていました。
約6割が人と会う予定や病院の予約を管理している
Q3 あなたが決定事項として日時までスケジュール管理している内容をすべてお答えください。
プライベートのスケジュールを管理している263人を対象に、日時まで決定している予定の管理について、その内容を質問しました(※複数回答)。
管理している予定の内容のうち、全体でもっとも多かったのは「人と会う予定」で63.9%。次いで「病院等の予約」が62.7%でした。
男女別で顕著な違いがみられたのは「家族の予定」で、男性では2~3割しか管理していないのに対し、女性は5割近くが管理していることがわかりました。また「友人の誕生日や記念日の予定」も、男性が15.2%、女性が29.7%と2倍近い差がありました。
年齢別では、50代以降において「病院等の予約」がもっとも多い結果となりました。
仮の予定の管理について
Q4 あなたが期間や日にちをメモとして仮にスケジュール管理している内容をすべてお答えください。
日時まで確定していないものの、予定に組み込むつもりでメモ程度に管理している内容についても質問したところ、内容はほぼQ3と同じ結果となりました。
約半数がスケジュール管理方法に不便さを感じていない
Q5 現在お使いのスケジュール管理においてもっとも不便な場面はどのような時ですか?
プライベートでスケジュールを管理していると回答した263人を対象とした、利用しているスケジュールの管理方法においてももっとも不便な場面はどこかという質問に対しては「不便さを感じたことがない」いう人が全体的にもっとも多い回答となりました。
不便を感じる場面もあるようですが、ほとんどが1割程度か、それ以下の少数派となっていました。
クロス集計の結果
ここからは、「決定した予定」と「仮の予定」という、スケジュール管理の内容によって、利用する管理方法は異なるのか、前項の設問をクロスした集計表をもとに、考えてみたいと思います。
メイン管理方法と決定した予定の管理内容
まずは、日時まで決定しているスケジュールの管理方法についてです。
Q2の「メインで使用しているスケジュール管理方法」の設問と、Q3の「決定したスケジュール管理の内容」の設問を組み合わせたところ、どの管理方法においても「人に会う予定」と「病院等の予約」が、ほぼ上位2位を占めていました。
「家族の予定」や「所属する地域・団体の予定」などは、紙媒体での管理が比較的多い傾向があるようです。
メインの管理方法と仮の予定の管理内容
次に、仮に確保しているスケジュールの管理方法についても集計してみました。
Q2の「メインで使用しているスケジュール管理方法」の設問と、Q4の「仮のスケジュール管理の内容」の設問を組み合わせたところ、さきほどのQ3とのクロス集計結果と同じく、どの管理方法においても「人に会う予定」と「病院等の予約」が、ほぼ上位2位を占めています。
決定した予定と仮の予定との管理方法には、大きな違いはないように思われます。
メインの管理方法と不便な場面について
Q2の「メインで使用しているスケジュール管理方法」の設問と、Q5の「スケジュール管理におけるもっとも不便な場面」の設問を組み合わせたところ、どの管理方法も、Q5では「不便さを感じたことがない」が上位となっていましたが、「仕事と併用しているアプリやウェブ以外のスマホの機能」では「記載したスケジュールを見逃してしまう時」や「仕事とプライベートが混在している時」に不便を感じている人が上位を占めました。
まとめ
スケジュール管理のためのツールにはさまざまな種類がありますが、8割以上の人は何らかの方法でプライベートのスケジュールを管理しているようです。管理している内容は「人と会う予定」や「病院の予約」が多く、相手との約束事は相互の時間を確実に確保するために、しっかり管理している人が多いとうかがえます。
また、スケジュール管理において不便な場面については、全体的に「不便さを感じたことがない」と答えた人がもっとも多く、現状のツールに満足している人が多いのではないかと考えられます。