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店舗の順番待ちシステムについて〜手軽に導入できるクラウドシステム6選〜

調査

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2022.06.10 2023.02.14
店舗の順番待ちシステムについて〜手軽に導入できるクラウドシステム6選〜
加藤 高士

様々な企業へCRMの導入支援を経て2012年4月株式会社ビジネス・アライアンスを設立。20年以上にわたり企業へマーケティング活動の支援を行う。マーケティングの視点から、予約ラボを通じて予約の可能性について研究を行う。

INDEX

行列を見かけると思わず並んでしまう心理現象を「バンドワゴン効果」といいます。行列には「みんなが並んでいるということは、きっとよいのだろう」と思わせる効果があります。

そのため、行列ができることは一見よいことのように思えます。しかし、お店側としては、お客様の待ち時間解消に向けた対応を行わなければなりません。行列があることで、客離れにつながる可能性もあります。また、お客様の中には店舗や病院などに朝早くから整理券を取りに行ったり、順番を待ったりした経験をされた方も少なくありません。これもまた、客離れの原因の一つとなり得ます。

関連記事はこちらから
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そこで、順番待ちシステムの導入が望まれます。ただ、システムというと高額で保守点検などにコストがかかる、使うのに知識が必要などのイメージがのあるのではないでしょうか。

しかし昨今は、大がかりな設備投資を行わなくても、比較的手軽に店舗の順番待ちを解消できるクラウド型の順番待ちシステムが複数提供されています。 

今回は、操作がシンプルな順番待ちシステムを紹介します。

順番待ちシステム6選

ジュンバンウォッチ

出典:https://junban-watch.com/

ジュンバンウォッチは、インターネットを介して店舗側とお客様が順番待ちの状況を共有するシステムです。お客様はスマートフォンやタブレットなどインターネットに接続されたデバイスがあれば、アプリをインストールすることなく状況を確認できます。店舗側は整理券や番号札などの順番が分かるものを用意するだけです。

このシンプルな使いやすさが魅力的なシステムです。また、通常版・応援プランでは店舗の運営状況やお客様の特性に応じてさまざまな呼び方のカスタマイズが可能です。

料金:簡易版…無料、通常版・応援プラン…有料(要問い合わせ)
無料トライアル:なし。ただ、無料版が120日間利用可能であり、この期間が実質無料トライアル期間と捉えられる

MATENE

出典:https://matene.jp/

MATENE(マテネ)もジュンバンウォッチと同じく、店舗側とお客様との間で順番を共有するシステムです。単発のイベントでも利用できるため、試しに順番待ちシステムを使いたいという需要にも応えられます。

管理者側はURLの発行や整理券の印刷を行い、タブレットなどで順番を操作する必要があります。

料金:無料(将来的に有料版も登場予定)
無料トライアル:なし

MyJunban

出典:https://myjunban.com/

MyJunbanは、お客様への呼び出し方法としてLINEやメール、店内ディスプレイなどさまざまな方法を利用できます。店頭での受付だけでなく、インターネットによる受付もできるため、お客様の利便性が向上するシステムです。施設側が利用するデバイスとしてはiPhone、iPadが想定されています。

料金:5,980円/月(税別)
無料トライアル:あり(30日間)

AirWAIT

AirWAITはリクルートが提供する順番待ちシステムです。有料版であれば、メールやSMSでの呼び出し、番号のディスプレイ表示、多国籍言語での表示、割り込み登録、顧客分析などの多彩な機能を利用できることが強みです。

施設側はiPadとプリンターを用意する必要があります。

料金:無料プラン…0円、ベーシックプラン…11,000円/月(税込)、スタンダードプラン…22,000円/月(税込)、
無料トライアル:なし(30日間)

MyTurn

出典:https://myturn.jp/

MyTurnはネット受付、来店受付、呼び出し、順番案内といった順番待ちシステムに必要な要素を全て利用できるシステムです。利用にはタブレットが必要です。発券機や呼び出し番号を表示するためのモニターを利用したい場合にはレンタルも可能です。

さらに、多言語対応やカスタマイズも利用できるため、さまざまな業種で利用できます。

料金:プランS…5,800円(税抜)、プランM…10,800円/月(税抜)、プランL…14,800円/月(税抜)、
無料トライアル:あり(要問い合わせ)

Q Ticket

出典:https://corp.vacan.com/service/qticket

Q Ticketは専用のプリンターを利用して発券し、タブレットで管理する仕組みです。受付や順番通知をネット経由で行うこともできるので、お客様により利便性の高いサービスを体験していただけます。Q Ticketを提供している株式会社VACANは、店舗の混雑状況を分析したコンサルティング事業も提供していますので、混雑に課題を抱えている場合は相談もできます。

料金:要問い合わせ
無料トライアル:要問い合わせ

まとめ

どのサービスも、基本的にはウォークインで来店した客様に対して、従来は紙で配布していた整理券を電子化し、お客様が離れた場所にいても、順番が可視化されて通知される(閲覧できる)仕組みとなっています。また、お客様・店舗側が最小限の動作をすればよいようにシンプルに設計されていることも特徴です。

順番待ちシステムを導入すれば、お客様がその場で待たずに済みますので、行列や混雑の解消につながりますし、客離れの防止にもつながることが期待できます。

根本的に行列や混雑を解消するためには、来店予約システムを導入することもソリューションとして考えられます。しかし、小売店や飲食店などのウォークイン型の来店客が多い業態や、一人当たりの滞在時間が読めないサービスに関しては、順番待ちシステムの方が相性がよいといえるでしょう。

また、順番待ちシステムを導入すると、整理券を発行したタイミングでお客様のデータを取得できます。そのため、これを分析することにより、待ち時間を短縮するための施策や新たなサービスを見いだせるかもしれません。

加藤高士

様々な企業へCRMの導入支援を経て2012年4月株式会社ビジネス・アライアンスを設立。20年以上にわたり企業へマーケティング活動の支援を行う。マーケティングの視点から、予約ラボを通じて予約の可能性について研究を行う。

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