2023年『恵方巻の予約』に関する調査 ~予約理由の1位は「商品を手に入れたいから」食品ロスへの貢献も~
調査
INDEX
予約ラボでは「2023年の恵方巻の購入調査」を実施いたしました。
昨年のクリスマスケーキやおせち料理の購入調査と同様に、特定期間に特定の商品に需要が集中するイベントに注目し調査をしました。また、それらのイベントが、どの程度購買意識に結びついているのか、各イベントによって購入や予約の意向にどういった特徴があるのかなどを比較し検証していきたいと思います。
- <調査方法>
- ・調査期間:2023年1月24日~2023年2月1日
・調査対象:20代から60代以上の男女
・調査方法:インターネットアンケートによる調査
・サンプル数:2,198人
さらに今回の調査では、昨今注目されている「食品ロス」の観点から、恵方巻を予約するという回答理由について、食品ロスの貢献を意識しているか否かについても設問に追加いたしました。
目次
【購入意向】約35%が購入 若年層ほど高い傾向
まず、恵方巻に関して購入意向があるかという設問では、全体の34.8%が購入する意思があると答えています。過去におこなった調査でおせち料理の購入意思が27.7%、クリスマスケーキの購入意思が43.4%だったことを踏まえると、今回の恵方巻の購入意思の値は、その中間あたりであると言えます。
また、クリスマスケーキと同様に、年齢が若い人ほど購入意思が高い傾向が見られました。
ちなみに「節分に巻き寿司を食べる」という恵方巻の文化は大阪発祥といわれており、実際に近畿地方を中心に西日本のほうが、購入意向が高い傾向にあるようです。
<参考> 他のイベントとの購入意向率の比較
【予約意向】予約をする人と予約しない人の割合は同じ
次に、購入すると答えた人を対象に予約意向についての質問を設けたところ、予約する人としない人とが同率となりました。おせち料理やクリスマスケーキの予約については7割前後と高い率だったため、これらと比較すると恵方巻の予約意向は低いと言えます。
また、年齢順に見ると、クリスマスケーキやおせち料理と同様に、若い人ほど予約する率は高い傾向がありました。
<参考>他イベントとの予約をする意向の割合比較
【予約理由】予約理由の1位は「商品を手に入れたいから」食品ロスへの貢献も
予約をする理由に対する設問では、「予約をしないと手に入らないから」が最多で31.1%。
2位が「予約すると割引などの特典が受けられるから」で19.7%、3位はほぼ同率で「在庫にかかわらず絶対に欲しい商品だから」で19.4%となっていました。
このことは予約を受け付ける時に重要な要素として、季節商品ならではの「希少性」が影響していると考えられます。
また、今回の予約理由に対する設問において新たな選択肢を追加してみたところ、「予約により食品ロスに貢献できる」が7.7%、「混雑を避けたいから」が4%という結果になりました。予約が食品ロスへの貢献目的と答えた人は若干ですが男性が高く(男性8.9%、女性6.3%)性別問わず、40代から60代の中高年層の割合が高めのようです。
【予約しない理由】予約をしなくても買えるが1位で49.3%
最後に、購入意向はあるものの予約をしないと答えた人を対象とした設問では「予約をしなくても買えるから」という理由が最多で、ほぼ半数を占めました。
他のイベントと比較しても「予約をしなくても買える」「実物を見て決めたい」という割合が多い傾向にあるのは共通ですが、今回の調査では「買わないかもしれない」という答えが4.8%と、おせち料理やクリスマスケーキと比較して低い結果になりました。
<参考> 他のイベントとの予約をしない理由の比較
まとめ
恵方巻は、クリスマスケーキやおせち料理に比べ、「予約をしなくても買える」と思っている人が多いので、購入意向はあるものの予約をしない人の割合は高い傾向があるようです。
今後も、一定の期間に需要が集中する季節性イベントに注目し、その商品の購買意向や、理由についてアンケート調査を続けていきたいと思います。
異なるイベントを比較することで、そのイベントごとの特徴が見えてくるのではないでしょうか?
<関連記事>
※1
2023年のおせち料理の予約に関する調査 ~全体の約3割が購入予定、若年層ほど予約購入の傾向~
https://yoyakulab.net/research/newyear-dishes_2023/
※2
2022年クリスマスケーキの予約に関する調査 ~20代女性の約半数が購入予定・年齢が上がるごとに購入しない傾向~
https://yoyakulab.net/research/xmascake-reservationsurvey_2022/