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イベント時の購買行動に関する調査~半数以上が購入店舗やブランドまでは決めていない~

調査

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2023.04.25 2024.03.05
加藤 高士

様々な企業へCRMの導入支援を経て2012年4月株式会社ビジネス・アライアンスを設立。20年以上にわたり企業へマーケティング活動の支援を行う。マーケティングの視点から、予約ラボを通じて予約の可能性について研究を行う。

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前回の調査では、イベントごとに毎年決まった過ごし方をするか否かについての結果をご報告しました。
今回は、その続編となります。

前回調査記事:
イベントの過ごし方に関する調査~毎年決まった過ごし方をするイベント最多は正月~

今回ご報告するのは、イベントごとに購入を決めている食品やブランド、特定の商品があるかについての調査結果です。
前回調査において対象となった539人のうち、「毎年決まった過ごし方をしているイベントがある」と回答した360人のみに対象を絞り込み、以下の3つの質問をいたしました。

  • 年間イベントの中で、毎年購入している食品はありますか?
  • 年間イベントの中で、毎年購入を決めている店舗やブランドはありますか?
  • 年間イベントの中で、毎年購入を決めている特定の商品はありますか?

対象とするイベントは、前回と同様、以下の10イベントです。

<対象イベント>
正月、節分、バレンタインデー、ひなまつり、こどもの日、母の日、父の日、ハロウィン、クリスマス、大晦日、(特にない)、(その他)

毎年決まった食品を購入するイベント1位は正月

毎年購入している食品があると回答した人の割合

まず、年間イベントの中で、ケーキや料理など「毎年購入している食品」があるか否かについての設問では、正月が59.2%ともっとも高い割合を示しました。続いて大晦日が43.9%クリスマスが38.1%となっています。正月のおせち料理や大晦日の年越そばといったもののほかに、年末年始は肉、寿司、オードブルなど、決まったメニューを用意する人も多いと思われます。

またクリスマスも、ケーキをはじめ、チキンやローストビーフ、ピザなど家庭によって恒例となっているメニューも多いと推測されます。

特にないという答えは14.2%となっており、対象者のうち8割以上の人が毎年恒例で購入する食品があるということになります。

全イベントを通じて、女性のほうが決まった食品を購入している率が高い傾向があり、とくにクリスマス、バレンタイン、正月は、男女差が大きくなっていました。
また世代別の傾向としては、30代が全世代のうちでも比較的高い割合を示しました。

半数以上が購入する店舗やブランドは特に決めていない

毎年購入を決めているお店やブランドがあると回答した人の割合

次に、年間イベントの中で「毎年購入を決めている店舗やブランド」があるか否かという設問では、特にないと答えた人がもっとも多く52.5%と半数超を占めました。決めていると答えた割合がもっとも高かったのは正月で24.7%クリスマスが17.8%と続きました。

男女別では、購入店舗やブランドを決めていないと答えた割合は僅差で女性の方が高くなっていました。世代別では若年層ほど決めている割合が高く、高齢層ほど低くなる傾向があるようです。

毎年購入する特定の商品がある割合は正月が最多

毎年購入を決めている特定の商品があると回答した人の割合

最後の設問は、年間イベントの中で「毎年購入を決めている特定の商品」があるか否かというものですが、こちらにおいても特にないと答えた人がもっとも多く38.3%となっています。
決めていると答えた割合がもっとも高かったのは、こちらも正月で35.3%大晦日が25.6%となっていました。

いずれのイベントにおいても、女性のほうが男性より購入する商品まで決めている人の割合が高い傾向がみられました。
世代別では節分、バレンタイン、ひなまつり、こどもの日、母の日、父の日については、20代から30代の若年層の率が高く、60代以上の高齢層が低い傾向があるようです。

まとめ

今回の調査では、前回調査で「毎年決まった過ごし方をするイベントがある」と答えた人を対象に、イベント時の商品購入に関する調査をおこないました。

これらの結果から、お正月や大晦日、クリスマスなどは、他の季節のイベントに比べて決まった食品を購入する割合が高いということがわかりました。

いっぽうで、半数以上の人が特定の店舗やブランドまでは決めていないことから、細かいことはその年によって柔軟に対応している人も多いと考えられます。

また、各設問を男女別、世代別でみたときに差が見られるイベントもありました。たとえば、「特にない」という答えの割合は「毎年購入する食品」については男性のほうが高く「購入を決めている店舗やブランド」については、女性のほうが高くなっています。

世代別でも「購入する店舗やブランド」「特定の商品」が特にないと答える割合は、若年層が低く中高年層が高い傾向がありました。

これらのことから、毎年イベント時に恒例的に購入する商品はあるものの、どこで購入するかは決まっていないという人が一定数あることがわかります。販売者側からみると、購入者には翌年のイベント時にも何らかのアプローチをすることが有効ではないかと思われます。

調査結果の詳細データをご希望される場合は、下記よりダウンロードしてください。

調査資料ダウンロード(全12頁)

イベントの過ごし方/イベント時の購買行動に関する調査掲載内容

調査概要

【調査企画】予約ラボ
【調査対象】20代から60代以上の男女
【調査期間】2023年02月27日(月)~3月6日(月) 
【調査方法】インターネットアンケートによる調査
【サンプル数】539人/(イベント時の購買行動調査 360人)

調査項目一覧

Q1.以下の年間イベントの中から、毎年決まった過ごし方をしているイベントはありますか?
Q2.以下の年間イベントの中から、毎年購入している食品はありますか?
Q3.以下の年間イベントの中から、毎年購入を決めているお店やブランドはありますか?
Q4.以下の年間イベントの中から、毎年購入を決めている特定の商品はありますか?

調査資料ダウンロード(全12頁)

加藤高士

様々な企業へCRMの導入支援を経て2012年4月株式会社ビジネス・アライアンスを設立。20年以上にわたり企業へマーケティング活動の支援を行う。マーケティングの視点から、予約ラボを通じて予約の可能性について研究を行う。

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