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コンセプトルームの予約の狙いどころと全国27部屋を徹底調査!

調査

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2022.04.14 2022.04.15
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加藤高士

様々な企業へCRMの導入支援を経て2012年4月株式会社ビジネス・アライアンスを設立。20年以上にわたり企業へマーケティング活動の支援を行う。マーケティングの視点から、予約ラボを通じて予約の可能性について研究を行う。

INDEX

前回の記事では、ホテル等が限定的に企画しているコンセプトルームについて、その満室状況を調査し、その中から任意で選択した日程において、すべて満室だったコンセプトルームの事例を紹介しました。
今回は気になる、1室限定コンセプトルームの料金について迫っていきたいと思います。

調査方法

ホテルの宿泊料金は、休前日に比べ平日のほうが低い設定となるのが一般的です。では、顧客にとって「通常の客室より付加価値がある」とみられるコンセプトルームの料金設定はどのようになっているのでしょうか?
今回は、検索上位に表示された「自社サイトで予約可能なホテル」28社のうち、宿泊料不明の1社を除く27社を対象にウェブ上の調査を行いました。

具体的には、平日と土曜日にそれぞれ2回ずつ、同ホテル内の同じ広さの客室宿泊料を比較したものとなります。
ただし1回目については、調査時点で満室になっている客室の料金が表示されなかったため、その分は含んでいませんでした。2回目は、より正確なデータを得られるように、満室になる前に調査をしています。

土曜日のコンセプトルームと普通の部屋のお得感は?

コンセプトルームと、広さなどの条件が同じ一般的な客室との料金を比較し、いずれも平日と土曜日との料金差について調べてみたところ、以下のような結果になりました。

1回目の調査結果

1回目の調査によると、コンセプトルームの土曜日(休前日)の宿泊料は、通常の客室に比べて3割増し程度が平均的でした。
最も割増率が高いもので通常の客室の1.7倍近い料金設定のものもあったものの、逆に平日と休前日との料金が一律となっているコンセプトルームも一部あり、土曜の宿泊料が通常の客室よりも2割程度割安となっているパターンもみられました。つまり、土曜日のコンセプトルーム宿泊料は、通常の客室の0.8倍から1.7倍、平均で1.3倍というデータが得られました。

平日のコンセプトルーム宿泊料は、通常の客室の1.2倍から2.3倍、平均で1.6倍というデータが得られました。
もちろん、宿泊料金そのものは平日より休日のほうが高くなりますが、コンセプトルームと通常客室との料金差から考えると、土曜日と比較して平日のほうが割高となっていました。

2回目の調査結果

2回目は、1回目より正確なデータを得られるようにコンセプトルームが満室になる前、空き枠がある平日と休前日を対象に調査をしました。
2回目の調査では、土曜日のコンセプトルームの宿泊料は、通常の客室の約1.7倍が平均値でした。最も割増率が高いもので通常の客室の約2.5倍、そして1回目の調査と同様、平日と休前日との料金が一律となっているコンセプトルームも一部あり、土曜の宿泊料が通常の客室より1割弱ほど割安な料金設定となっているコンセプトルームもみられました。
つまり、2回目調査においての土曜日のコンセプトルーム宿泊料は、通常の客室の0.9倍から2.5倍、平均で1.7倍となりました。

また、平日のコンセプトルームの宿泊料は、通常の客室の約1.2倍から約2.5倍、平均で約1.8倍と、2回目の調査のほうが1回目よりさらに割増率が大きくなっていました。

平日の予約はお得感がある?

以上の2回の調査において、平均および最高値ともに土曜日料金より平日のほうが割高になっていることがわかりました。
また、平日の場合はすべてのコンセプトルームにおいて割高な料金設定となっており、同じサイズの客室と比べると2倍以上の料金差がある場合もあるようです。対して、土曜日(休前日)の宿泊料金は、コンセプトルーム宿泊料がいつでも一律という例もあり、休前日に泊まった方が安いパターンもありました。

通常タイプの客室に対するコンセプトルーム宿泊料の比率を分布すると以下のような表になります。

内訳をみると、1.5倍から2倍の料金帯がボリュームゾーンであることがわかりますが、通常タイプの客室の倍以上の料金設定をされているコンセプトルームも散見されます。
また、平日と休前日(土曜日)を比較すると、平日のほうが割高の料金設定になっていることもわかりました。

さらに1回目調査では対象となる日程を固定したため、予約されていない部屋の平均が含まれていますが、2回目の調査は、ほぼ全客室を対象とした調査になっています。平均は2回目調査のほうが高いことから考えると、コンセプトルームの宿泊料を通常タイプの客室より大きく設定しても、顧客にとっての付加価値がそれ以上に高いと予測されているのかもしれません。

ニッチでコアな顧客獲得が期待されるコンセプトルーム。ホテル業界の新たな戦略として定着する日がくるのでしょうか?

加藤高士

様々な企業へCRMの導入支援を経て2012年4月株式会社ビジネス・アライアンスを設立。20年以上にわたり企業へマーケティング活動の支援を行う。マーケティングの視点から、予約ラボを通じて予約の可能性について研究を行う。

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