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住宅ローン相談予約についての調査~日時確定型の予約が約半数~

調査

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2023.10.18 2024.03.05
住宅ローン相談予約についての調査
加藤 高士

様々な企業へCRMの導入支援を経て2012年4月株式会社ビジネス・アライアンスを設立。20年以上にわたり企業へマーケティング活動の支援を行う。マーケティングの視点から、予約ラボを通じて予約の可能性について研究を行う。

INDEX

住宅ローンの相談窓口は銀行などの金融機関や住宅金融支援機構をはじめ、まずはファイナンシャルプランナー(FP)や不動産関連の会社やポータルサイトを通して等、近年多様化しています。

今回は、住宅ローン相談会をネット予約で受け付けている機関をピックアップし、その予約方法や内容、特徴についてまとめました。

<調査方法>
調査期間:2023年9月20日(水)~9月27日(水)
調査対象地域:全国
調査対象条件:住宅ローン相談のネット予約を実施している団体
調査対象選定方法:Google検索
調査数:19社(金融機関7社・不動産ポータルサイト6社・FPファイナンシャルプランナー6社)

ネット予約のパターン

調査対象となった19社のうち、ネットでの予約は、大きく以下の3つのパターンに分かれていました。

  1. 日時確定型予約:時間枠と空き枠の開示、希望の日時まで確約するパターン
  2. リクエスト予約:希望日時をリクエストし、そのあと相談窓口と日時の調整をおこなうパターン
  3. 問い合わせ予約:問い合わせフォームで相談内容を送信し、その後。連絡を受けて詳細を調整するパターン                     

住宅ローン相談予約  

①は予約システムによる方法となり、19社中10社と約半数で、金融機関はすべてこのパターンでした。

②・③はメール送信フォームと同じ要領で、調整して折り返し連絡をおこなう方法となります。不動産ポータルサイトは①②③と均等に分かれており、ファイナンシャルプランナーは②③が多い傾向がありました。

日時確定型予約

日時確定型予約の場合、店舗、相談内容、日時の空き枠をそれぞれ選択、続いて個人情報(名前、住所、年齢など)を入力して予約する形になります。

その際に、口座番号の記入が必要となったのは10社のうち金融機関4社でした。すべての項目を記入したあと確認ページへ移り、確定ボタンをクリックすることで予約が確定となります。空き枠を選択することにより即予約が確定し窓口との日程調整が要らないため、連絡のやり取りの手間が省けます。

相談のための所要時間を明記しているのは10社のうち4社のみで、残りの6社については不明でした。

また、10社のうち当日予約ができるのは1社のみで、残り8社は当日予約不可、1社は記載されていませんでした。

キャンセルについての詳細を明記しているのは2社のみで、残り8社は記載がありませんでした。気になる場合は、店頭に問い合わせしてから予約したほうがいいかもしれません。

リクエスト予約

希望日時をリクエストし、そのあと相談窓口と日時の調整をおこなうリクエスト型予約を採用しているのは19車中5社で、内訳は不動産ポータルサイト3社とファイナンシャルプランナー2社、金融機関は0社でした。

日時確定型の予約と大きく異なる点は、日時の選択はできるものの空き枠が予約時点では不明であるため、予約することで日時の確定はされず、折り返し連絡が入る形となっています。

日時確定型の予約システムと比べて少し簡素化したフォームに記入する形になります。自分の都合に合わせて希望日時をリクエストでき、個人情報の項目も比較的少ない傾向がありました。

記入完了後の確認ページ表示もあるところとないところがあり、一旦予約フォームを送信すると、担当者から相互のスケジュール調整の連絡がきます。

問い合わせ予約

問い合わせフォームから相談内容を送信し、その後折り返しの連絡で詳細を調整する問い合わせ型の予約を採用しているのは19社中4社で、不動産ポータルサイトとファイナンシャルプランナーが2社ずつとなり、金融機関は0社でした。

ほかの2つの予約方法に比べて入力項目がもっとも少なく、気軽に相談の問い合わせができる印象です。

日時を選択する項目がないため、問い合わせフォームを送信した後、担当窓口からの連絡を通して詳しく調整する形になります。

まとめ

住宅ローン相談のネット予約は、予約システムを利用した日時確約型と、予約フォームから希望の日時をリクエストするリクエスト型、問い合わせフォームから相談内容を送信して折り返し日程調整をおこなう問い合わせ型に分かれています。

時間枠があらかじめ設定されていれば、空き枠を選択することで確約となりますが、フォーム送信による予約は、再度、日程調整のためにやり取りが必要となります。

相談機関によってスタンダードな予約方法は異なり、それぞれにメリットやデメリットはありますが、後に審査などが必要となり慎重に進めるべき相談なので、自分に合った機関を見極め、選ぶことから始めましょう。

加藤高士

様々な企業へCRMの導入支援を経て2012年4月株式会社ビジネス・アライアンスを設立。20年以上にわたり企業へマーケティング活動の支援を行う。マーケティングの視点から、予約ラボを通じて予約の可能性について研究を行う。

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