クリスマスケーキ「予約する」つもりの人を追跡調査~実際に予約した人は約9割~
調査
今回は、2022年クリスマス前(12月2日~6日)に実施したクリスマスケーキの予約に関する調査において「クリスマスケーキを予約する・購入する」と答えた人へ、実際に予約・購入をしたのか後追い調査をおこないました。
クリスマスケーキ購入や予約の意思が、どの程度実行(実際に購入や予約)されたかを検証します。
- <調査方法>
- ・調査期間:2023年01月23日(月)~2023年1月24日(火)
・調査対象:クリスマスケーキを「購入する」かつ「予約する」と回答した20代から60代以上の男女
・調査方法:インターネットアンケートによる調査
・サンプル数:330人
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実際に予約した人は87%、購入した人は93%
「購入する」かつ「予約する」と回答した人を対象に、実際に予約をしたか否かを聞いてみました。87%の人が最初の意向通り、予約をしたという回答になりました。
次に、実際に購入したか否かを聞いてみたところ、93.6%の人が、購入したと回答されました。
約9割と、ほとんどの人がクリスマス前の意向通り予約して購入していることになります。
一方で、クリスマス前は「購入する」「予約する」意思があったものの、実際に当初の意向とは異なり、「購入しなかった」人は約6%でした。
次章では、予約をせずに購入した人の理由を見ていくことにします。
予約せずに購入した理由から見る予約に必要な要素とは?
販売者側からすると、クリスマスケーキなど同じ日に同じ商品を求めるようなイベントにおいては、「できることなら事前予約で受注をとっておきたい」という考えも多いかと思います。
そこで「予約はせずに購入した」と答えた27人の理由に着目してみましょう。この結果から、逆説的に「予約」する意向から実際に「予約」をするという行動のヒントを読み取れるかもしれません。
まず気になった回答です。
①予約をしなくても当日購入できることがわかった
②予約してまで購入しなくてもよいと思った
①の理由は、消費者側からすると確実に手に入るのであれば予約をしなくてもよいという考えに至るのは当然だと思います。一方で予約しなくても当日手に入るものであれば、予約をした人にとって「予約したのにたくさん残っている」という状況は、少なからず残念に感じられるかもしれません。例えるなら、予約した話題のレストランに実際に行ってみるとガラガラでちょっとがっかりしたといったようなイメージでしょうか。
また、②の理由は、そもそもクリスマスというイベントに対して、クリスマスケーキを食べるという行動に執着心が薄い方(当日手に入らなくてもよい、もしくは手に入る範囲のケーキで十分)の理由とも言えます。
続いて、
③予約する時間がなかった
こちらは、「予約」という行動をスケジュール化できるようなツールがあると便利かもしれませんね。
最後の理由は販売者側の努力で、解決できそうな回答がありました。
④予約期間が過ぎていた →リマインド的なメッセージを訴求する
⑤予約が面倒だった
→予約方法を簡素化する。予約方法を増やす 等
このように、予約の簡素化など、販売側の工夫次第で消費者の「予約のハードル」を下げることは可能であると期待できます。
まとめ
統計的なデータからの考察としては、ほとんどの人が予定通り予約・購入しているという結果ですが、わずかながら、「予約する」よりも「購入する」方の値が高いことが見えてきました。
「予約する」ということは、予約しないと容易に手に入らないかも?という意識が働いていると考えています。容易に手に入る、もしくは予約という行為を行う必要がないと思うのは、ケーキに特別感(執着)を持っていないかもしれません。
<参考データ①>
<参考データ②>