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年齢層が高くなるほどキャンセル料を支払っていない?~キャンセル料支払いと事前決済の年代別傾向~

考察

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2021.02.05
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中谷淳一

関東学園大学経済学部 准教授
2001年筑波大学卒。株式会社ベンチャー・リンク、株式会社購買戦略研究所を経て起業独立。2011年3月、早稲田大学ビジネススクール修了(経営管理修士・MBA)。早稲田大学大学院博士後期課程を経て、2015年4月より現職。専攻はマーケティング戦略、ブランド戦略。大学教員の立場から企業や自治体の支援を行い、経営理論の実践に積極的に取り組む。

みなさん、こんにちは。

今回も予約ラボで実施したキャンセル料支払い実態に関する調査結果ネタです(あと2回くらい続く予定です)。

前々回のコラムで、約半数の人がキャンセル規定通りにキャンセル料を支払っていない実態が明らかになり、予約ルートと事前決済の視点から考察を行ったところ、以下のような傾向がみられました。

  • ホテル旅館直接の予約の場合、宿泊予約サイトや代理店を通じた予約に比べ、キャンセル料を規定通りに支払わない傾向にある。
  • 事前決済をしている人はキャンセル料を規定通りに支払い、事前決済をしていない人は規定通りに払わない傾向にある。

今回は、性別や年代ごとに、キャンセル料支払い実態を、さらに詳しく確認してみたいと思います。

男女別キャンセル料支払い状況

男女別では、キャンセル料支払いについて大差が無いことがわかります。
続いては年代別です。

年代別キャンセル料支払い状況

年代別では年齢層が高くなるほど、キャンセル規定通りにキャンセル料を支払っていない傾向がみられました。

前回のコラムで、年代ごとの事前決済の状況を整理しています。

年代別事前決済状況

「事前決済をしている人はキャンセル料を規定通りに支払い、事前決済をしていない人は規定通りに払わない傾向にある」ということが前回の調査結果から明らかになっていますので、事前決済率の高い20代・30代が、事前決済率の低い50代・60代以上よりも“キャンセル料を支払っている率”が高くなっているという結果は整合します。

年代ごとの事前決済率とキャンセル料支払い率を散布図にした結果は以下の通りとなりました。

年代別、事前決済とキャンセル料支払い

この散布図からも、事前決済とキャンセル料は正の相関関係にあることがわかりますね。(相関係数 0.98)

今回の調査は、年代ごとにサンプル数を同一にしてあるものの、それぞれの予約ボリュームとキャンセル率までは調査していません。
年代ごとの予約のボリュームとキャンセル(キャンセル規定上、キャンセル料支払いが生じるキャンセル)の傾向を明らかにすることで、よりキャンセル料の支払い実態が明らかになるものと思います(今後の調査テーマとしておきたいと思います)。

 

 

中谷淳一

関東学園大学経済学部 准教授
2001年筑波大学卒。株式会社ベンチャー・リンク、株式会社購買戦略研究所を経て起業独立。2011年3月、早稲田大学ビジネススクール修了(経営管理修士・MBA)。早稲田大学大学院博士後期課程を経て、2015年4月より現職。専攻はマーケティング戦略、ブランド戦略。大学教員の立場から企業や自治体の支援を行い、経営理論の実践に積極的に取り組む。

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